9月の半ばとなり少しは暑さも和らいできましたが、次は寒い冬がやってきます。
政府は電気ガスの補助を12月末まで延長すると発表しましたが、まだまだエネルギー価格の高騰は抑えられそうにありません。
年金暮らしでこの物価高を乗り越えられるのでしょうか。年金は2ヶ月に1度だけの支給のため、次回の支給日は10月13日です。
セカンドライフは悠々自適にすごしたいとは思っているものの、先立つものはお金です。
今回は、いまのシニア世代の公的年金事情について見ていきたいと思います。1歳刻みでその平均額を確認していきましょう。
1. 日本の年金制度は2階建て
さいしょに、日本の年金制度を簡単に確認しておきましょう。
日本の年金制度は、1階部分の「国民年金」と2階部分の「厚生年金」の2つに分かれます。上図のとおり、「2階建て構造」をイメージするとわかりやすいでしょう。
1.1 国民年金
国民年金の加入対象は、日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人で、保険料は皆一律の月額1万6520円となっています(2023年度)。
40年間保険料を納めることで、満額の老齢基礎年金が受給できます。満額は毎年改定され、2023年度は3年ぶりに増額となりました。
1.2 厚生年金
厚生年金の加入対象は、公務員や会社員など。こちらの保険料は一律ではなく、報酬によって決まります。
そのため、現役時代の加入期間や年収によって老齢厚生年金の受給額に差が生じるのが特徴です。
国民年金と厚生年金から支給される年金は、老齢年金以外に障害年金と遺族年金もあります。
では、これらの年金は実際どれほど受給されているのでしょうか。今回は老齢年金にフォーカスをあて、年金受給額を1歳刻みで確認しましょう。
2. 国民年金(老齢基礎年金)の受給額を1歳刻みで確認
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、60歳から90歳以上までの年金受給額の月額平均を1歳刻みで見ていきます。
2.1 国民年金(60~69歳)の平均年金月額
- 60歳:3万8945円
- 61歳:4万150円
- 62歳:4万1904円
- 63歳:4万3316円
- 64歳:4万3842円
- 65歳:5万8078円
- 66歳:5万8016円
- 67歳:5万7810円
- 68歳:5万7629円
- 69歳:5万7308円
2.2 国民年金(70~79歳)の平均年金月額
- 70歳:5万7405円
- 71歳:5万7276円
- 72歳:5万7131円
- 73歳:5万7040円
- 74歳:5万6846円
- 75歳:5万6643円
- 76歳:5万6204円
- 77歳:5万6169円
- 78歳:5万5844円
- 79歳:5万5609円