2. 「国民年金と厚生年金」2023年度の年金月額はいくらか
年金額は毎年見直しが行われます。2023年度は、以下のとおり、前年度から最大2.2%の増額となりました。
2.1 「国民年金と厚生年金」2023年度の年金月額の例
- 国民年金(老齢基礎年金の満額):6万6250円
 - 厚生年金(会社員の夫または妻と専業主婦または専業主夫のモデル夫婦):22万4482円※夫婦2人分の国民年金を含む
 
上記の厚生年金の夫婦のモデルは「平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円で、40年間就業した場合の老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」の受給額です。
モデル夫婦と同じような世帯であれば、毎月約22万5000円ほどの年金を受け取ることができるというわけです。
では、現在のシニアの年金事情を覗いてみましょう。
実際に、毎月どれくらいの年金収入で老後生活をやりくりしているのでしょうか。
3. 国民年金:60~90歳以上の平均年金月額
国民年金から見ていきましょう。
3.1 国民年金:60歳代の平均年金月額
- 60歳:3万8945円
 - 61歳:4万150円
 - 62歳:4万1904円
 - 63歳:4万3316円
 - 64歳:4万3842円
 - 65歳:5万8078円
 - 66歳:5万8016円
 - 67歳:5万7810円
 - 68歳:5万7629円
 - 69歳:5万7308円
 
3.2 国民年金:70歳代の平均年金月額
- 70歳:5万7405円
 - 71歳:5万7276円
 - 72歳:5万7131円
 - 73歳:5万7040円
 - 74歳:5万6846円
 - 75歳:5万6643円
 - 76歳:5万6204円
 - 77歳:5万6169円
 - 78歳:5万5844円
 - 79歳:5万5609円
 
3.3 国民年金:80歳代の平均年金月額
- 80歳:5万5483円
 - 81歳:5万7204円
 - 82歳:5万6981円
 - 83歳:5万6815円
 - 84歳:5万6828円
 - 85歳:5万6404円
 - 86歳:5万6258円
 - 87歳:5万5994円
 - 88歳:5万5560円
 - 89歳:5万5043円
 
3.4 国民年金:90歳代の平均年金月額
- 90歳以上:5万1382円
 
国民年金の平均年金月額は、60歳代~90歳以上すべての世代で5万円台でした。
なお、60歳~64歳の国民年金の平均年金月額は「繰上げ受給制度」により年金額が減額されたものです。
老齢年金の受給開始年齢は、原則65歳~となります。しかし、「繰上げ受給」を希望すれば、60歳~64歳までの間で受給開始を早めることが可能です。
繰上げを1カ月早めるごとに0.4%が減額され、生涯にわたり減額された年金額を受給することになるため、繰上げ受給は慎重に判断しなくてはいけません。





