「年金」という言葉を聞くとどんなイメージを持ちますか。

若い方は「本当にもらえるのか」と思う方もいれば、高齢の方は「受給額を増やしてほしい」などとさまざまな思いがあるかと思います。

年金は一般的に65歳から受給できるものであり、ライフプランによって60歳、70歳などと受け取る年齢を自分で決めることができます。

金額は人それぞれ異なりますが、老後生活を送る上では大切な収入源の一つです。

では、実際に受給できる金額はいくらなのでしょうか。

今回はシニア世代の公的年金(厚生年金と国民年金)事情について、1歳刻みでみることでその傾向を見ていきます。本当に若い人ほど減っているか、確認してみましょう。

1. 日本の年金制度は2階建て

さいしょに、日本の年金制度を簡単に確認しておきましょう。国民年金と厚生年金は、下記の通り2階建て構造となっています。

まず1階部分の国民年金に注目しましょう。

国民年金の加入対象は、日本国内に住むすべての20歳から60歳未満の人です。保険料は皆一律の月額1万6520円(2023年度の水準)。保険料を納めることで、将来は老齢基礎年金が受給できます。

次に2階部分である厚生年金ですが、こちらの加入対象は公務員や会社員などです。現役時代の加入期間や年収(報酬比例)によって、将来受け取れる老齢厚生年金額が決まります。

では、次に本題の年金受給額を1歳刻みで確認しましょう。※以下、厚生年金の金額には国民年金(基礎年金)の月額を含みます。