トップ棋士の奥さんが描く棋士の日常「将棋の渡辺くん」

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将棋マンガはフィクションの世界が多い中、ノンフィクション将棋マンガとして絶大な人気を誇るのが別冊少年マガジンで連載中の「将棋の渡辺くん」です。

史上4人目の中学生プロ棋士であり初代永世竜王でもある現役のトッププロ棋士渡辺明九段の奥様、伊奈めぐみさんが手がける作品。

2013年から連載スタートしているため、1巻から読み直していくと藤井七冠のプロデビュー前後の将棋界の変化がよく分かります。

なかなか知ることができないプロ棋士の日常生活や、タイトル戦の裏話などを知ることができる観る将の必読書です。

将棋めし

タイトル戦のニュースで必ずと言っていいほど取り上げられるのが対局者が頼んだ「おやつ」「昼食」、一日制のタイトルであればさらに「夕食」です。

地方で行われることの多いタイトル戦では、地元の食材や名物を使用した「将棋めし」が登場しSNSで話題を集めることが多々あります。

熱い視線を集めている将棋めしに特化した作品が、その名もズバリ「将棋めし」です。

将棋マンガを多数手がけている松本渚さんが描く同作品は、女子プロ棋士として活躍する主人公を通じて将棋会館周辺のお店の料理が実際に登場する将棋マンガでありグルメマンガです。

監修は2022年の竜王戦挑戦者としても知られるトップ棋士の広瀬章人八段が担当。グルメだけでなく登場する棋譜や用語なども学べる作品です。

将棋マンガは将棋を気軽に楽しむための「はじめの一歩」!

指さないけれど独特な世界の将棋に魅力を感じるファンもいますが、将棋のルールなどが不確かだと十分に楽しめないこともあります。

専門用語も多い将棋の世界を一般人に教えてくれるツールのひとつが将棋マンガです。マンガ大国である日本では、ありとあらゆる職業やジャンルをモチーフにしたマンガが存在していますが、将棋マンガもその一つです。

魅力的な作品を通じて手軽に将棋の知識を深めていきたいですね。

【ご参考】各作品の参考価格(2023/9/9時点)

  • Kindle版「3月のライオン」(ジェッツコミックス)1~17巻:513円~660円(税込)
  • kindle版「月下の棋士」 (ビッグコミックス) 1~32巻:税込693円
  • Kindle版‎「5五の龍」(ゴマブックス)1~12巻:各327円(税込)
  • Kindle版「将棋の渡辺くん」(週刊少年マガジンコミックス)1~6巻:各880円(税込)
  • Kindle版「将棋めし」(MFコミックス フラッパーシリーズ)1~6巻:594円~624円

参考資料

※読者のご指摘を受け記事中の一部を訂正しております。(2023/9/13 編集部より)

中山 まち子