「狭小住宅」狭くて後悔した点
続いて、住んでから狭さを実感して後悔した点を紹介します。
狭くて後悔した点1:玄関が狭くて散らかりやすい
「玄関が狭いため靴箱を増やすことができず、家族の靴が玄関に置きっぱなしになります。このため、どうしても雑多な印象になってしまいます」
玄関が狭いと大きな玄関収納を設置することができないため、家族全員の靴が土間部分に放置されるようになってしまいがちです。
そうなると、空いている土間部分には大人一人が立つのが精一杯になってしまうことにもなりかねません。
玄関の様子は訪問してきた人が必ず目にするので、玄関は「住まいの顔」とも呼ばれる場所です。
その家に対する第一印象を左右する場所になるので、玄関には最低限の収納を確保するためのスペースが不可欠となります。
狭くて後悔した点2:LDKがあわせて17畳しかない
「LDKが狭いので、食洗器を回すとテレビの音が聞こえなくなってしまいます」
4人家族の場合には、LDKの広さは一般的に18畳以上が平均とされています。
LDKは家族全員がくつろぐ場所なので、狭いとキッチンで調理を行う音や食後の片付けを行う音がリビングまで伝わってしまいます。
またダイニングテーブルやソファ、リビングテーブル、テレビなどを置くと、来客を招くことにも支障をきたすようになります。
したがってあらかじめ騒音の小さな食洗器を選んだり、家具を厳選して最小限にしたりすることが大切です。
一方、エアコンが効きやすくなって光熱費を抑えることができる、掃除がしやすい、狭い方が落ち着くなどのメリットもあるので、メリットとデメリットを事前に良く検討しましょう。
狭くて後悔した点3:子供部屋が狭い
「打ち合わせの段階では、子供部屋は5畳で十分と言われました。しかし子供が成長するにつれて物が増え、狭く感じます」
子供は成長するので最初は5畳程度の広さで十分でも、小学校高学年、中学校と進級するにつれ、次第に手狭になってきます。
しかし子供部屋を広くすれば当然建築費も上がります。
また子供が自分の部屋で過ごすのは、小学3年生くらいから高校を卒業するまでの10年間程度です。
つまりそれ以外はあまり有効的に子供部屋が使われることはありません。
そう考えると建物全体の面積に制約のある狭小住宅にあっては、子供部屋の優先順位を良く考えることが大切です。
狭小住宅で後悔しないために
利便性の高いエリアに住宅を所有したいという人は非常に多いので、今後も狭小住宅の需要が高まることが予想されます。
しかし狭小住宅でも工夫次第で快適に暮らすことができる一方で、住んでから後悔している人も決して少なくないので、事前にメリットとデメリットを良く理解した上で計画を立てることが大切です。
これから狭小住宅を購入しようとする場合には、本記事を参考にしていただけたら幸いです。
参考資料
亀田 融