9月に入り、長かった夏休みも終わりを迎えました。子どもが学校に通い出し、少しだけ自分の時間を取れるようになった人もいるかもしれません。
子どもを育てるには、教育費や生活費などのお金がかかります。
ただし、子どものお金を考えると同時に考えなくてはいけないのが、「老後のお金の問題」です。子どもが独立すると、すぐに自分の老後が待っています。
老後のお金の問題を考えるうえで重要となるのが、「年金をいくらもらえるか」です。
そこで本記事では、60歳代・70歳代・80歳代のシニア世帯がもらう平均年金額を解説します。
現役時代の平均年収別にみた年金受給額も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 【日本の公的年金】厚生年金と国民年金の仕組み
平均年金月額を紹介する前に、まずはもらえる年金の種類を確認しましょう。
現役時代の働き方などによって、受け取れる年金の種類が異なります。
現役時代のライフスタイルごとに、もらえる年金は以下のとおりです。
1.1 加入する公的年金の種類
- 第一号被保険者(20歳以上60歳未満の自営業者、学生、無職の人など) :国民年金
- 第二号被保険者(会社員・公務員など) :国民年金と厚生年金
- 第三号被保険者(第二号被保険者に扶養される配偶者) :国民年金
会社員や公務員として働いた経験がある人は、国民年金と厚生年金の両方をもらえます。
一方で、会社員や公務員経験のない自営業者や専業主婦(夫)が受け取れる年金は国民年金のみです。