3. 年金振込通知書の見方
年金振込通知書の見方について、確認しておきましょう。
確認しておくべきポイントは、以下の7点です。
- 年金支払額
- 介護保険料額
- 後期高齢者医療保険料、国民健康保険料
- 所得税額および復興特別所得税額
- 個人住民税額
- 控除後振込額
- 参考:前回支払額
それぞれの項目について解説します。
3.1 年金支払額
年金支払額は、公的年金の総支給額です。
ねんきん定期便に記載されている見込み額などは、年金支払額に記載されている額と同じ金額になります。
ねんきん定期便の見込み額は、税金や社会保険料が天引きされる前の金額になっているので注意しましょう。
3.2 介護保険料額
年金から天引きされる介護保険料額が記載されています。
金額が記載されている対象者は、年間で受給できる公的年金が18万円以上ある人です。
3.3 後期高齢者医療保険料
75歳以上になると、後期高齢者医療保険料の金額も天引きされます。
介護保険料額の下段に金額が記載されていれば、後期高齢者医療保険料の天引き額です。
3.4 所得税額および復興特別所得税額
年金から天引きされる所得税及び復興所得税の金額です。
3.5 個人住民税額
年金から天引きされる住民税の金額です。
3.6 控除後振込額
控除後振込額は、いわゆる手取りで受け取れる年金額です。
10月は税金や社会保険料の天引き額が正式に反映されるので、振り込まれる金額が異なる可能性があります。
3.7 参考:前回支払額
2021年10月から年金振込通知書には、前年の定期支払月が記載されています。
4. 10月分の年金額と振込通知書の金額はチェックしておきましょう
年金振込通知書に記載されている10月分の年金額は、前年の所得や特別徴収によって目減りする可能性があります。
支給額が予定より少ないと感じた場合は、特別徴収や前年所得の増加、また仮徴収していた税額の調整が入ったと考えておきましょう。
年金振込通知書の見方は、項目を押さえれば理解できる内容なので、通知書が届いたら想定でいくら年金が振り込まれるのか、確認しておきましょう。
参考資料
川辺 拓也