平均年収443万円の会社員の老後の収入とは

年収443万円の会社員は厚生年金保険料の負担がもっとも大きいことを確認しましたが、老後に年金はどの程度もらえるのでしょうか。

以下の条件で、平均年収ごとの年金受給額を確認してみましょう。

  • 1975年生まれ
  • 23歳~60歳まで会社員として勤務
  • 65歳から年金の受取を開始

シミュレーション結果は以下のとおりです。

【図表3】

出所:厚生労働省「公的年金シミュレーター」を基に筆者作成

平均年収ごとの年金受給額

平均年収  年金受給額

  • 300万円  月11万3000円
  • 400万円  月12万7000円
  • 443万円  月13万6000円
  • 500万円  月14万5000円
  • 600万円  月16万3000円
  • 700万円  月17万7000円

【図表3】をみると、平均年収443万円の会社員は老後に月13万6000円の年金をもらえます。

一方で、平均年収700万円の会社員は月17万7000円の年金を受け取れるため、その差は大きいです。

年収が高い会社員は天引きされる厚生年金保険料が高額ですが、その分老後にもらえる年金も多いことを覚えておきましょう。

年収は額面ではなく手取りで考えよう

今回ご紹介したとおり、額面と手取りの金額は大きく異なります。

そのため、家計のシミュレーションをする際には額面ではなく手取りで考えることが重要です。

また、9~10月は異動や転勤など社内環境も変わりやすく、キャリアプランを考えられる方もいると思います。

転職活動などで年収アップを目指す際にも、額面ではなく手取り額で使えるお金を考えましょう。

参考資料

苛原 寛