新NISA口座でインデックス・ファンドの積立投資「月5万円・30年間」をシミュレーション
次に、新NISA口座を使って、インデックス・ファンドで積立投資をしたとする場合、どのくらいお金が増えていくのか、金融庁「資産運用シミュレーション」よりシミュレーションしてみましょう。
たとえば毎月5万円ずつ、30年間年率4%で積立投資ができたとすると、以下のような結果になります。
30年後の投資金額1800万円は、利益は約1670万円となります。
年率4%くらいで運用できれば、資産を倍近くまで増やすことが可能だとわかります。
次に毎月5万円ずつ、30年間積立投資し、年率7%で運用できたとすると、以下のような結果になります。
30年後の投資金額は1800万円、利益は約4300万円となります。
新NISAでは利益にかかる税金は非課税になります。
一般口座での投資は、約20%の税金がかかるので、30年間で利益にかかる税金約860万円を払わなければなりませんが、新NISAの場合は、このお金はすべて自分の利益として受け取ることが可能です。
上記の運用シミュレーションはあくまでも例で、このような結果が必ず出るとは限りません。また、運用なのでリスクがあります。
しかし、毎月コツコツお金を積立投資していくと、しっかりとお金が増える可能性もあるということを覚えておきましょう。
新NISAの非課税効果を活かそう
インデックス・ファンドは、アクティブ・ファンドや個別株式と比べると、大きなリターンは得られないかもしれません。
しかし、長期的に積立投資を続ければ、複利の効果を活かして、少しずつお金を増やすことができる可能性もあるでしょう。
複利の効果は、投資期間が長ければ長いほどでてきます。
新NISA開始まで約4カ月ですが、インデックス・ファンドへの積立投資についてまずは情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 金融庁「資産運用シュミレーション」
- 金融庁「新しいNISA」
- 金融庁「つみたてNISAの対象商品」
- 三菱UFJ国際投信「eMAXISSlim米国株式(S&P500)」
- 三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」
- 楽天投信投資顧問「楽天・全米株式インデックス・ファンド」
- アセットマネジメントOne株式会社「たわらノーロード 先進国株式」
- iFree S&P500インデックス(大和アセットマネジメント株式会社)
下中英恵FP事務所 下中 英恵