2024年から、非課税で投資ができるNISA制度が新しくなります。新NISAがはじまるまで4カ月を切りました。

新NISAの資産運用については、インデックスファンドでの積立投資に興味をもたれている方もいると思います。
新NISA制度でインデックスファンドに積立投資をした場合、どのくらいお金が増えるのでしょうか。

今回はインデックスファンドの特徴を確認しながら、いくつかの商品を例に挙げて、シミュレーションを行ってみましょう。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

新NISAの概要。ポイントとなる非課税枠や期間は

まずは、新NISAの概要をチェックしていきます。

新NISAは、現行の制度に比べ、投資できる非課税枠が増えます。そして非課税期間が無期限になり、永久的に非課税で投資ができるようになります。

出所:金融庁「新しいNISA」をもとにLIMO編集部作成

<新NISA制度のポイント>

  • 1年間に投資ができる非課税枠は360万円まで(成長投資枠:240万円、つみたて投資枠:120万円)
  • 投資ができる上限金額は1800万円まで(うち成長投資枠1200万円)
  • 非課税保有期間が無期限

今までのつみたてNISAは、年間の非課税枠は40万円まででした。

しかし、新NISAのつみたて投資枠は120万円まで投資が可能なので、月10万円の積立投資を行うことができます。

インデックス・ファンドという商品で積立投資をする場合「つみたて投資枠」を使うことになります。

毎月10万円を積立投資した場合、年間120万円で、15年間投資を続けることが可能です。

毎月5万円を積立投資した場合は、年間60万円で、30年間投資を続けることになります。

インデックスファンドとは。特徴を解説

次に、インデックス・ファンドの特徴を見ていきます。

インデックス・ファンドとは、予め決められた経済指標と同じような値動きをするファンドのことを指します。

たとえば、日本の経済指標である東京株価指数と同じような値動きをするファンドや、アメリカの経済指標であるS&P500と同じような値動きをするファンドなど、さまざまな種類があります。

インデックス・ファンドの特徴としては、投資コストが安いこと、商品の仕組みが分かりやすいこと、流動性が高いことなどが挙げられます。

金融庁によると、つみたてNISAのインデックスファンドは207本あり(2023年7月31日時点)、たとえば以下のような種類があります。

  • eMAXISSlim米国株式(S&P500)(三菱UFJ国際投信株式会社):アメリカの主要な株式に分散投資
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天投信投資顧問楽天投信投資顧問):アメリカの主要な株式に分散投資
  • eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)(三菱UFJ国際投信株式会社):全世界株式に分散投資
  • たわらノーロード 先進国株式(アセットマネジメントOne株式会社):アメリカや欧州など先進国の株式へ分散投資
  • iFree S&P500インデックス(大和アセットマネジメント株式会社):アメリカの主要な株式に分散投資

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