国土交通省が2023年7月31日に発表した2023年4月の不動産価格指数は、住宅用で前月比の0.4%上昇に転じました。

内訳は、戸建て住宅が0.1%増、区分所有マンションは1.4%増とどちらも増加しています。

家の購入を検討している方の中には、マンションと一戸建てのどちらを購入するかの判断材料として「将来売れる方」を選択する方も多いでしょう。

一般的に、戸建てよりもマンションの方が売れやすいとされていますが、この持論には落とし穴があります。

つまり、全てのマンションが必ず売れるわけではありません。

むしろ販売が長期化し、想定よりも低い成約価格になってしまうことも多いのが現状です。

そこでこの記事では、マンションと一戸建ての「メリット」と「デメリット」「マンションの方が売れやすいという持論がなぜ勘違いなのか」について解説します。

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マンション価格はなぜ上昇している?

上記の【グラフ】によると、不動産の取引動向を示した不動産価格指数は2008年から上昇傾向にあり、特にマンションは2013年あたりから急激に高騰していることが分かります。

また、公益財団法人東日本不動産流通機構によると、首都圏における2022年1~12月での成約物件の平均価格は4276万円となり、前年比より10.5%の上昇です。

こうした上昇傾向は、都道府県及び地域別に見ても全体的に確認することができ、新築・中古に限らずマンションは高値で売れる傾向にあるといえます。

この現状は、駅近などの好立地マンションが増えたことや、建材の高騰などが原因として考えられ、今後も継続するでしょう。