【30歳代・40歳代】新NISA活用法とは
新NISAの活用法を30歳代、40歳代と年代別に見ていきましょう。
30歳代、40歳代のNISA口座数は
2023年6月29日現在のNISA口座の開設状況をみると、30歳代で17.4%、40歳代で18.8%、合わせて36.2%となっていて、30歳代、40歳代はNISAを活用している中心年代であるといえます。
30歳代、40歳代の新NISA活用法とは
30~40歳代は、結婚や出産、子育て、住宅購入などの大きなライフイベントを経験する人が多いのではないでしょうか。
20歳代のころに比べると収入は上がっているかもしれません。忙しくしていて投資にまで手が回らないという方も多いかもしれません。
しかし、30歳代は新NISAの活用を始めたい年代だといえます。
投資は長期であることがリスクを回避する1つの条件となります。たとえば35歳から定年の65歳まで積立投資をすると、30年間という長期で投資をすることができます。
金融庁「資産運用シミュレーション」にて、月に3万円の積立で30年間、4%の利回りで複利運用できた場合をシミュレーションすると、積み立てた1080万円を約2082万円に増やすことが可能となります。
40歳代では、子育てからもすこし手がかからなくなってきているころでしょうか。
「新NISAで積立投資」は非課税制度を利用出来て良いと思うけれど、「この年齢から始めても遅いのでは?」と思う方もいるかもしれません。
45歳の方が新NISAの活用を始めれば、定年を迎える65歳までには20年間という積立期間が残されています。毎月5万円の積立を20年間、4%の利回りで複利運用できた場合、積み立てた1200万円を約1800万円に増やすことが期待できます。
運用なのでリスクもありますが、効率よく貯蓄を増やすことも可能でしょう。
長い老後に30~40歳代からできる対策を
NISA制度は、運用してできた利益を非課税にすることで、私たち国民が資産を増やしていくことを後押ししようとして国が作った制度です。
効率的に資産を増やすために、NISAは有効な制度であるといえます。
人生100年時代となりました。長くなった老後のために30~40歳代のいまからできる準備を始めましょう。
※本記事は執筆時点の最新公開データをもとに執筆されたものです。
参考資料
高橋 禎美