2023年8月18日に総務省が発表した消費者物価指数では、生鮮食品を除く総合指数が105.4と、前年同月比で3.1%の増加となりました。物価高が止まりません。
電気代も高騰が続いているため、エアコン代など電気代がかさむ時期には家計の負担は増すばかりです。
単身世帯など、収入源が自分1人の場合には頭の痛い問題でしょう。日本では単身で老後を迎える方が増えているように世帯構造も変化してきているため、単身世帯のお金事情には特に注目が集まっています。
そこで今回はおひとりさまの貯蓄額など、単身世帯のお金事情について考察を行います。
1. おひとりさまの平均貯蓄額はいくら?30~80歳以上を【男性・女性別】で確認
総務省統計局「2019年全国家計構造調査 所得に関する結果及び家計資産・負債に関する結果 結果の概要」によると、年齢別の単身世帯の金融資産残高は、男女別に下記のとおりとなりました。
1.1 【男性】おひとりさまの貯蓄額の平均
- 30歳未満 156万6000円
- 30歳代 441万5000円
- 40歳代 864万6000円
- 50歳代 1477万円
- 60歳代 1791万2000円
- 70歳代 1426万5000円
1.2 【女性】おひとりさまの貯蓄額の平均
- 30歳未満 186万7000円
- 30歳代 407万9000円
- 40歳代 799万7000円
- 50歳代 1110万7000円
- 60歳代 1423万3000円
- 70歳代 1216万8000円
- 80歳以上 1083万5000円
年齢が上がるほど貯蓄が多くなっているのは、男性・女性ともに見られる傾向のようです。どちらも60歳代でピークを迎えます。
70歳代以降ではリタイアする方も増え、貯蓄の切り崩しが始まる方も多いでしょう。
平均を参考にするのであれば、40歳代で800万円前後、50歳代で1000万円超がひとつの目安になります。
ただし、平均は一部の大きな数字に引っ張られる傾向にあります。そこで、次章では貯蓄の「中央値」に注目してみましょう。