老後に向けて40歳代・50歳代から資産形成の検討を

今回の調査より、一般的に平均年収が高い40~50歳代であっても、貯蓄の差が大きく見られることがわかりました。

収入や家計などは個人差があり、一概に言えるものではありませんが、きたる老後に向けて今からコツコツと貯蓄をはじめることは大切でしょう。

貯蓄ゼロの場合、まずは貯蓄習慣をつけることが大切です。現在の月の収支を一度書き出し、無理のない範囲で毎月一定額を貯蓄していきましょう。

給料日に貯金した残りで生活する先取り貯金であれば、確実に貯金がたまりやすくなります。

また、2024年からは新NISAがはじまる予定です。NISAやiDeCoは、通常運用益に対して約2割かかる税金が非課税になる、国の税制優遇制度です。

ある程度貯蓄が貯まったら、一部で資産運用をするのも選択肢の一つでしょう。

たとえば、毎月3万円の積立投資を年利3%で15年間運用できた場合、約680万円(うち元本540万円、利益約140万円)の老後資金を準備可能です。

投資にはリスクがありますが、一方で効率よく貯蓄をすることも可能です。新NISAがはじまるまで約4ヶ月ですから、今から情報収集するといいでしょう。

気づいたときがはじめどき。今からできる老後資金対策について、考えてみてくださいね。

参考資料

苛原 寛