投資は資金が多いほどリターンの金額が大きくなります。

こう聞くと「少額投資には意味がない」と思う方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。

むしろ、投資初心者であれば少額投資がおすすめなのです。

本記事では少額投資の意味やメリット、少額投資におすすめの金融商品などを紹介していきます。

1. この記事を読んでわかること

  • 少額投資には意味がないのか?
  • 少額投資のメリット
  • 少額投資におすすめの投資商品
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2. 少額投資には意味がないのか?

MEE KO DONG/shutterstock.com

投資は元手資金が多いほど有利です。

たとえば、100円を年率5%で運用したとしても、1年後の資産は105円にしかなりませんが、100万円であれば105万円になります。

こうして見ると、少額投資には意味がないと考えている方も多いでしょう。

しかし、初心者であればむしろ少額投資がおすすめです。

投資に慣れるまではさまざまな場面でミスを犯しがちですし、判断の甘さから損失を抱えてしまうことも少なくないでしょう。

そのため、投資初心者の時はむしろ少額投資を心がけることが大切なのです。

100円の運用であれば、リターンがマイナス5%だったとしても、損失額は5円ですみます。

少額投資でも長期で大きな資産を築くことができる

投資には複利効果があるため、少額でも長期的な取り組みを続ければ将来的に大きな資産となる可能性があります。

複利効果とは、利益を再投資することで元本(元手)と利益が相互に大きくなっていく効果のことです。

出所:MeChoice編集部

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3. 少額投資の資産形成シミュレーション

Sutthiphong Chandaeng/shutterstock.com

では、具体的に少額投資でどれほどの資産を築くことができるのでしょうか?

ここでは毎月100円、1000円、1万円を積立投資に充てた場合の資産形成シミュレーションを紹介します(積立投資とは一定の間隔と金額で同一の金融商品を買い付けていくこと)。

3.1 <毎月100円積立の場合:30年後の資産>

  • 年率3%:5万8274円
  • 年率5%:8万3226円

3.2 <毎月1000円積立の場合:30年後の資産>

  • 年率3%:58万2737円
  • 年率5%:83万2259円

3.3 <毎月1万円積立の場合:30年後の資産>

  • 年率3%:582万7369円
  • 年率5%:832万2586円

※税・手数料は考慮しない
※1年複利計算
※出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

このように、毎月1000円や1万円といった少額投資でも、30年間で数十万円~数百万円の資産を築けます。

まずは月100円でもいいので、少額から投資を始めてみることが大切です。

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4. 少額投資には投資信託がおすすめ

少額投資を始めるなら、毎月100円からスタートできる投資信託をおすすめします。

投資信託はプロに資金の運用をおまかせできる投資商品です。

2023年現在は約6000本の商品があり、それぞれ運用方針や主要な投資対象などが異なります(出所:投資信託協会「投資信託の全体像(純資産総額・ファンド本数)直近データのバックナンバー」)。

投資家は膨大なラインナップのなかから好きな投資信託を購入するだけでOKです。

投資信託の購入を通じて運用会社に渡った資金は、投資のプロであるファンドマネージャーが運用してくれます。

出所:MeChoice編集部

一方で投資信託には以下の手数料がかかります。

  • 購入時手数料:投資信託の購入時にかかる手数料
  • 信託報酬:投資信託の保有中にかかる手数料。保有額に対して年率◯%の形でかかる
  • 信託財産留保額:投資信託の解約時(売却時)にかかる手数料

最近では購入時手数料と信託財産留保額を無料としている投資信託も数多く存在します。

投資信託は証券口座を開設することで購入できます。

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4.1 投資信託ならNISAも活用できる

投資信託は少額からスタートできるだけでなく、NISAを活用できる点からもおすすめです。

NISAとは対象の投資商品から得られた利益に対する税負担が免除される制度です(本来、投資の利益には約20%の税金がかかります)。

2023年現在のNISAは一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類からいずれか1つを選んで運用できるしくみとなっており、それぞれ年間の投資上限金額や利益が非課税となる期間が異なります。

<現行NISAの概要>

  一般NISA つみたてNISA ジュニアNISA
1年間に投資できる金額 120万円 40万円 80万円
利益が非課税となる期間 5年間 20年間 5年間※ただし、2024年以降に非課税期間が終了するものについては18歳まで非課税で保有できる
投資できる商品 上場株式や投資信託など 金融庁が定めた基準を満たす一定の投資信託 一般NISAと同じ
投資方法 一括購入とつみたて購入の両方可 つみたて購入のみ 一般NISAと同じ
対象年齢 18歳以上 18歳以上 18歳未満

なお、NISAを利用するには、通常の証券総合口座のほかにNISA専用口座を開設する必要があります。

2024年からは新NISAがスタート

現行のNISAは2023年末をもって終了となり、2024年1月からは新NISAがスタートします。
成長投資枠とつみたて投資枠の2種類から構成される本制度は現行NISAがパワーアップした内容となっています。

<新NISAの内容>

  成長投資枠(一般NISAの内容を継承) つみたて投資枠(つみたてNISAの内容を継承)
1年間に投資できる金額 240万円 120万円
非課税期間 無期限 無期限
投資できる商品 上場株式や投資信託など 金融庁が定めた基準を満たす一定の投資信託
投資方法 一括購入とつみたて購入の両方可 つみたて購入のみ
対象年齢 18歳以上 18歳以上

なお、両制度は併用可能であり、年間で最大360万円の投資が可能です。

※ただし、保有額は1800万円が限度(成長投資枠単体では1200万円まで)。

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5. 少額投資におすすめの投資信託4選

Arsenii Palivoda/shutterstock.com

ここまでで、投資信託の運用に興味を持った方もいるでしょう。

ここでは少額投資で取り組みたいおすすめの投資信託4選を紹介します。

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  2. eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
  3. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
  4. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

投資信託の運用に興味がある方はぜひ参考にしてください。

5.1 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

期間収益率(過去3年) 84.0%
信託報酬率 年率0.11330%
運用できる主な証券会社 楽天証券・マネックス証券・SBI証券
つみたてNISA対応

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。

全世界の株式に投資する商品となっています。

全世界の株式に幅広く分散投資をしたい方におすすめです。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」で1位に輝いた実力派の投資信託となっています。

5.2 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

期間収益率(過去3年) 86.0%
信託報酬率 年率0.1133%
運用できる主な証券会社 楽天証券・マネックス証券・SBI証券
つみたてNISA対応

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)のマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。

日本以外の全世界の株式に投資する商品となっています。

すでに日本株を運用している方や日本株以外の全世界の株式に幅広く分散投資をしたい方におすすめです。

5.3 eMAXIS Slim先進国株式インデックス

期間収益率(過去3年) 93.3%
信託報酬率 年率0.09889%
運用できる主な証券会社 楽天証券・マネックス証券・SBI証券
つみたてNISA対応

eMAXIS Slim先進国株式インデックスのマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。

先進国の株式市場を投資対象としています。

フランスやイギリスといった先進国はインドや中国などの新興国に比べてローリスク・ローリターンな運用が期待できます。

長期的にリスクの低い安定成長を狙うのであれば、ぜひ検討したい商品です。

5.4 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

期間収益率(過去3年) +100.49%
信託報酬率 年率0.0638%
運用できる主な証券会社 松井証券・マネックス証券・SBI証券
つみたてNISA対応

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドのマンスリーレポートによる※2023年6月30日基準

アメリカを代表する500社で構成される株価指数「S&P500」に値動きを連動させる投資信託です。

米国株に幅広く投資したい方におすすめです。

2023年6月末時点の構成銘柄にはアップルやテスラ、マイクロソフト、アマゾンなどのグローバルカンパニーが名を連ねています。

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6. 投資信託を始めるなら楽天証券がおすすめ

Sergei Elagin/shutterstock.com

投資信託の購入には証券口座が必要となります。

少額から投資信託を始めるなら楽天証券がおすすめです。

楽天証券なら投資信託を100円から購入できます。

また、積立投資の決済に楽天カードを利用すれば、購入額の0.5%~1%の楽天ポイントが還元されるため、楽天ポイントを貯めている方には特におすすめです。

<楽天証券の基本情報>

項目 内容
特徴&おすすめポイント ・国内証券会社単体(開示情報ベース)で最多となる900万口座超(2023年4月時点)
・手数料が安く取扱商品が豊富
IPO実績 65銘柄(2022年実績)
外国株 6カ国(米国・中国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア)
口座開設日数 最短翌営業日
投資信託の本数 2619本
つみたてNISA対応本数 194本
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※各データは2023年8月17日時点の情報に基づきます。

参考資料

【関連記事】投資初心者は何から始めるべき?失敗しないコツや投資先を解説【証券アナリスト監修・CFP執筆】

8. まとめ

  • 少額投資は意味がないことではない
  • むしろ投資初心者であれば少額投資からのスタートがおすすめ
  • 投資信託であれば100円から取り組める
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