8月後半に入るとそろそろ秋の庭づくりも気になってきます。暑さで花が少なくなった花壇を見ながら、秋以降はどんな庭にしようかと考えを巡らせている方も多いことでしょう
夏に植え込んでおけば、暑さが一段落着いた頃に花を咲かせて庭を華やかにしてくれるのが夏植え球根植物。
今回は夏植え球根の育て方とオススメの品種を紹介します。
夏植え球根植物の特徴は?
夏植え球根植物は、夏に休眠期を迎え秋以降に開花するという生育サイクルを持っています。原産地は地中海地域のヨーロッパや南アフリカなど、夏に降水量が少ない地域。
植え付けてから1ヵ月ほどすると開花するものもあり、比較的開花までの期間が短めです。夏から秋までの過渡期にあたる花壇を彩る花として役立つでしょう。
夏植え球根植物には花が大きく色鮮やかなものがそろっています。花が咲く時期にはまだ葉は見えません。地面近くに花だけを咲かせたり、花茎だけ長く伸ばして開花したりするものが多いのも特徴です。
夏植え球根植物をキレイに咲かせる〈育て方のコツ〉
植え付ける時期と場所
夏植え球根の植え付けは7~9月。この時期は休眠しているので、地中にある球根にとって夏の暑さは生育に影響を及ぼしません。
原産地の地中海地域は夏の間ほとんど雨が降りませんが、日本では夏の後半に大雨が降ることも。球根が腐らないように排水性のよい場所に植えましょう。土を高く盛って水はけをよくするのも効果的です。
水やり
植え付け時に水を与えたあとは、秋まで水やりを控えましょう。休眠期である夏に多湿状態になると球根が腐りやすくなります。秋から冬にかけては、土の表面が乾いたらタップリと水やりしてください。
花ガラ摘み
咲き終わった花はこまめに摘み取っておくのがオススメ。そのまま残しておくと余分な栄養を消費することになり、病気も発生しやすくなります。
球根の掘り上げ
秋から冬にかけて茂っていた葉は、春になると少しずつ黄色く変色していきます。黄色い葉が多くなってきたらそろそろ休眠期に入る合図。
球根を掘り上げて泥を落として乾燥させます。雨がかからない風通しのよい場所で保管しましょう。