1. 【みんなの年金月額】厚生年金は平均14万6000円
厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額は約14万6000円です。
なお、2023年度は3年ぶりに年金額が増額されているので、現在の平均額はもう少し高い可能性があります。
男女別の平均受給額をみてみると、男性が約16万3000円で、女性が約10万5000円です。男女間で5万8000円もの差が生じていることがわかります。
では、みんなは本当はいくらもらっているのか、受給金額ごとの割合を一覧表にまとめましたのでご覧ください。
男性は「15万円以上20万円未満」を受給している方が41.73%と最も多くなっており、次いで「10万円以上15万円未満」が24.80%、「20万円以上25万円未満」が20.07%となっています。
一方女性は、「5万円以上10万円未満」が43.07%、「10万円以上15万円未満」が42.81%と、この金額の範囲だけで約86%を占めています。
また、「15万円以上20万円未満」を受給している女性はわずか8.11%にとどまり、男性(41.73%)の5分の1以下しかいないことがわかります。
厚生年金の受給額は、現役時代の年収や勤続年数などが大きく関係しているため、平均給与が高く勤務年数も長い傾向がある男性の方が、高額な年金を受給していると考えられます。
2. 【みんなの年金月額】国民年金は平均5万6000円
続いて、みんなは国民年金を本当はいくらもらっているのかを見ていきましょう。
厚生年金と同様に、厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均受給額は約5万6000円です。
性別ごとにみると、男性の平均受給額は約5万9000円で女性は5万4000円となっており、男性の方が約5000円多く受給していることがわかります。
しかし、厚生年金と比較すると男女間で大きな差は生じていないといえます。
国民年金の受給額は保険料納付月数によって決まるため、現役時代の年収は影響しません。
そのため、男女間はもちろんのこと、年代や住んでいる地域が異なっても、ほぼ同じ受給金額となっています。
なお、令和5年4月分(6月支払い分)からの国民年金は、満額で6万6250円です。保険料を40年(480月)納めた場合は、満額を受給できます。