Applied Materials, Inc.(AMAT、アプライドマテリアルズ。以下「同社」という)が、2023年7月期連結決算(対象期間:2022年8月1日~2023年7月29日)を発表した。
同社の第3四半期決算は減収減益となった。
パソコンやスマートフォンの需要が回復せず、NAND型フラッシュメモリが前年同期比で大幅に減収となったことが影響した。
同社は、カリフォルニア州シリコンバレーに本社を置く、半導体製造装置メーカー最大手である。半導体の製造プロセスでは、ほぼすべてのプロセスをカバーしている。ASML(ASML Holding N.V.、オランダ)と熾烈な争いをしていることで知られる。
日本との関係では、同社は、2013年に東京エレクトロン株式会社(8035)と経営統合の方向で進んでいたが、2015年にアメリカ司法省の承認が得られず、経営統合を断念したことがある。
アプライドマテリアルズの当第3四半期決算業績
売上高は前年度比▲1%の64億3000万ドルと減収、営業利益は前年度比▲7%の18億2000万ドルと減益であった。
売上高利益率(粗利率)は前年同期比+0.2ptの46.3%、営業利益率は前年同期比▲1.5ptの28.0%と本業の収益性が下がった。
純利益は前年度比▲3.0%の15億6000万ドル、希薄化後EPS(Diluted Earnings Per Share、潜在株式調整後1株あたり純利益)は前年度と同額の1.90ドルであった。
同社のGary Dickerson社長兼最⾼経営責任者(CEO)は、
「第3四半期会計年度において順調に業績を上げ、売上⾼と利益は業績予想範囲の上限額となった」
と述べている。