老後の取り崩しはいくら必要?

「老後2000年問題」の根拠となった総務省の家計調査(2017年)によると、一般的な夫婦で毎月約5万5000円の取り崩しが必要になることがわかります。

毎月約5万5000円が不足する場合、90歳まで生きると仮定すれば、65歳からの25年間で約1650万円を捻出しなければならない計算です。

しかし、実際には家庭によって毎月の収支が異なるほか、90歳以降も長生きする可能性があります。その場合、そもそも2000万円では足りない可能性もあるでしょう。

昨今の物価高を考慮すれば、毎月の支出が増加しているケースも考えられます。さらなるインフレに備える意味でも、現預金以外の資産を積み立てておくことが重要となるでしょう。

新NISAで老後生活に備えよう

本記事で試算したように、積立投資で老後までに2000万円を準備することは可能です。

新NISAを活用すれば運用益が非課税となるので、積立投資を始めるなら新NISAの利用を検討してみるとよいでしょう。

参考資料

加藤 聖人