老後の生活には年金も重要な要素となりますが、自己資産の用意も重要です。

今の60歳代も、年金を受給しつつ貯蓄を切り崩す方が多いかもしれません。

現役世代の方で夏季休暇を満喫した方は、支出がいつもより膨らんだ方もいるでしょう。こうした中でも、老後に向けた貯蓄は少しずつ進めなければなりません。

今の生活も守りつつ、老後のお金を準備するにはどのような方法が効率的なのでしょうか。

60歳代の老後資産を預貯金や資産運用で準備する考え方について解説します。

※編集部注:外部配信先では【図表1】などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

60歳代の貯蓄額を解説

金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査」によると、60歳代における貯蓄額は金額別に【図表1】の通りです。

【図表1】1/3

【図表1】

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに筆者作成

貯蓄額が3000万円以上の割合は、二人以上の世帯だと20.3%、単身世帯では16.9%でした。

では、金融資産の保有割合を項目別に見ていきましょう。

60歳代の金融資産を項目別に解説

60歳代の金融資産を「二人以上の世帯」と「単身世帯」でそれぞれ解説します。

●二人以上の世帯の金融資産

二人以上の世帯で金融資産の保有割合を項目別に見た場合、【図表2】の通りになります。

【図表2】2/3

【図表2】

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに筆者作成

「預貯金」の割合が最も高くなり、次いで「株式」「生命保険」「投資信託」が続きます。

では、単身世帯の結果を確認してみましょう。

●単身世帯の金融資産

単身世帯の保有額を見ると、【図表3】の通りです。

【図表3】3/3

【図表3】

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」をもとに筆者作成

「預貯金」の割合が最も高くなり、次いで「株式」「投資信託」「生命保険」が続きます。

どちらも預貯金の割合が最も高くなりました。

また、二人以上の世帯と単身世帯どちらも株式や生命保険、投資信託による金融資産を保有している割合が高くなっています。

以上から、60歳代は預貯金で資産を保有している人と、株式や投資信託で資産運用している人がいます。

それぞれどのように貯めるべきか解説していきましょう。

老後資産はどう貯めるべき?

老後資産を貯める場合、預貯金や資産運用に回す割合やタイミングが重要になります。

60歳代でどのように資産形成するべきか確認しましょう。

●60歳代前半

60歳代前半は、老後の後半部分にあたる75歳以降に保有資産を振り分けると良いでしょう。

75歳まで期間があるので、預貯金に振り分けても金利が低いため、利息が付きません。

さらに、インフレリスクを考えると資産価値が目減りする可能性があります。

60歳代前半は、株式や投資信託での運用もできると良いでしょう。

●60歳代後半

60歳代後半は、老後の後半部分にあたる75歳まで期間が短いので、保有している資産をどのように切り崩すか考えると良いでしょう。

金融資産に保有したままだと、市場のリスクで資産価値が目減りする可能性もあるので、ある程度は資産を現金化して、預貯金に振り分けると良いです。

期間によって資産の準備方法も異なる

60歳代で貯蓄が3000万円以上ある世帯の割合を解説しました。

世帯の状況に関係なく、最も保有割合が高い金融資産は預貯金です。

金融資産がいくらあるかで、先々の生活水準も決まります。

60歳になったら、75歳以降の生活に向けて、まずは資産を運用しましょう。

金利が低い預貯金に預ける割合を極力減らして、株式や投資信託で準備します。

一方で、65歳以降に資産運用をすると、株式や投資信託の資産が目減りする可能性が高いです。

資産運用に回す割合を減らしながら、現預金を確保し始めると良いでしょう。

参考資料

川辺 拓也