8月15日は2カ月に1度の年金支給日でした。次は10月13日(金)です。

現役時代に厚生年金に加入していた方は、国民年金(老齢基礎年金)に厚生年金保険(老齢厚生年金)を上乗せした年金額が支給されます。

厚生労働省の資料によると、厚生年金の平均受給額は月額約14万4000円です。しかし厚生年金の受給額は個人差が大きいため、実際には「もっと多い人」「もっと少ない人」もいます。

では、いまのシニア世代の方は実際に厚生年金をいくら受け取っているのでしょうか。平均を超える月額15万円超をもらっていれば羨ましいといわれるのか。現在の年金事情を覗いていきましょう。

1.「厚生年金・国民年金」日本の年金制度について確認

日本の公的年金制度は「2階建て」ともいわれ、「国民年金」と「厚生年金」により構成されています。

上の画像を見ていただくと分かりやすいかもしれません。2階建ての1階部分に「国民年金」、2階部分に「厚生年金」が位置します。

現役時代に加入する年金が「国民年金」か「厚生年金」かで受け取る年金額に大きな差がでてくる場合があります。いま自分がどちらに該当するのか把握していない方は、これを機に確認しておきましょう。

1.1 「国民年金」:1階部分

「国民年金」は、日本に住む20歳以上60歳未満の方が加入対象となります。

自営業などの方は、40年間(480カ月)国民年金保険料を全て納めることで、将来、満額の国民年金を受け取ることができます。なお、保険料は収入の有無や年収に関係なく全員一律です。

1.2 「厚生年金」:2階部分

「厚生年金」は、主に会社員や公務員の方が加入対象となります。厚生年金の保険料は、毎月の給与や賞与などの報酬に所定の率を乗じて決定する仕組みです。上限はありますが、収入が高い人ほど保険料が高くなります。

老後に受け取る年金額は、納付保険料や年金加入期間によって決まるため、現役時代の働き方や収入が大きく影響することを押さえておきましょう。