連日の猛暑に加え、電気代や食料品の値上がりが続く8月。ニュースでも「高齢世帯の生活費が圧迫されている」といった話題が目立つようになってきました。
こうしたなか、「自分の貯蓄で本当に老後を乗り切れるのか」「年金だけで生活できるのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
では実際、70歳代の平均的な貯蓄額はどれくらいで、シニア世帯が受け取っている年金額は月にどの程度なのでしょうか。
この記事では、シニア世帯の平均貯蓄額や年金月額についてわかりやすく解説します。暑さで体力も家計も疲れがちな今だからこそ、お金の現状を見直す良いきっかけにしてみましょう。
1. 日本の平均寿命は「男性は81歳」「女性は87歳」
厚生労働省の「令和5年簡易生命表の概況」によると、日本の平均寿命は以下のとおりです。
- 男性81.09年
- 女性87.14年
男性の平均寿命は81歳、女性は87歳となっています。
推移を見てみると、平成2年時点では男性が75.92歳、女性が81.90歳であり、それ以降着実に延びていることから、日本の平均寿命は全体として上昇傾向にあると言えます。
また、主要国の平均寿命の推移をグラフで比較すると、日本の女性が特に長寿であることがわかります。