ミスタードーナツを運営する株式会社ダスキンは、2023年10月4日より現在販売中のドリンク 69種(71種中)を20~50円改定すると公表しました。

まだまだ続く値上げに、特に60歳代のかたはいつまで働き続けようか悩む方も多いでしょう。

60歳代は会社を退職して老後生活をスタートする人も多いです。特に、ひとり世帯は老後の生活費をすべて自分で賄う必要があります。

では、60歳ひとり世帯は老後に向けて十分な貯蓄ができているのでしょうか。

本記事では、60歳代ひとり世帯の貯蓄実態を解説します。老後の平均的な年金受給額や生活費についても紹介するので、参考にしてみてください。

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60歳代ひとり世帯で貯蓄ゼロの割合は何パーセントか。平均と中央値は?

さっそく、60歳代ひとり世帯の貯蓄実態を確認しましょう。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、60歳代単身世帯の貯蓄額分布は以下のとおりです。

■60歳代単身世帯の貯蓄額の分布(平均・中央値)

  • 非保有 :28.5%
  • 100万円未満 :8%
  • 100~200万円未満 :5.7%
  • 200~300万円未満 :4.3%
  • 300~400万円未満 :3.6%
  • 400~500万円未満 :2.7%
  • 500~700万円未満 :6.2%
  • 700~1000万円未満 :4.6%
  • 1000~1500万円未満 :6.6%
  • 1500~2000万円未満 :3.6%
  • 2000~3000万円未満 :6.8%
  • 3000万円以上 :16.9%
  • 無回答 :2.5%
  • 平均値 :1388万円
  • 中央値 :300万円

60歳代ひとり世帯で「貯蓄ゼロ」の人の割合は28.5%です。60歳代ひとり世帯の約3~4人に1人は貯蓄がない状況となっています。

また、60歳代ひとり世帯の貯蓄額の平均は1388万円です。一方で、中央値は300万円となっています。

平均値は一部のお金持ちの貯蓄額により大きく引き上げられるため、より60歳代ひとり世帯の貯蓄実態を把握するには「中央値300万円」が参考になるでしょう。