凸版印刷の情報コミュニケーション事業分野

【デジタルビジネス】

デジタルマーケティングは、流通・小売業界向けのリテールメディア開発などが増加して堅調に推移し、グローバルセキュアでは、欧州や中東の需要が増加した。メタバース関連の取り組みは、バーチャルモールアプリ「メタパ ®」のWeb版を開発し、企業のホームページやSNSなど、流入経路を増やすことで、アクセス数増のニーズに対応した。当事業全体では、売上高は前年同期を上回りました。

【BPO】

前年同期比の新型コロナウィルス関連一過性BPO案件の反動により、売上高は減収となった。

金融・行政事務の継続型BPOや、中央省庁・インフラ業界向けの新規案件の取り込みを着実に進め、2Q以降の実績化を見込む。

また、DX事業へポートフォリオ変革を推進する取り組みが評価され、「DX銘柄2023」に3年連続で選定された。

【セキュアメディア】

国内決済サービスは接続端末台数・決済件数が順調に拡大し、海外ではペイメント領域でのICカードビジネスが好調に推移した。売上高は前年同期を上回った。

【コミュニケーションメディア】

ゲームカードやビジネスフォームが増加したものの、ペーパーメディアやSP(セールスプロモーション)関連が減少し、売上高は前年同期を下回った。

以上より、セグメント売上高は前年同期比▲5.3%の1995億円、セグメント損益は前年同期比▲26.8%の34億円となった。

凸版印刷の生活・産業事業分野

【パッケージ】

当事業全体では、売上高は前年同期を上回った。
海外売上高は、インフレによる需要の低迷などにより前年同期を下回った。国内売上高は、レンジ活用や脱アルミなどのニーズに対応した、世界最高水準のバリア性能を持つ「GL BARRIER」を用いたSX(Sustainable Transformation)パッケージが拡大した。

また、サプライチェーン全体での温室効果ガス排出量の把握および開示が求められるなか、パッケージの仕様情報を入力するだけでCO2排出量やプラスチック重量を可視化できる、クラウド型システム「SmartLCA-CO₂ ®」の提供を開始した。

【建装材】

当事業全体では減収であった。

海外は、欧州での急速なインフレ及び北米での住宅金利の上昇による需要減などの影響を受け減収、国内は、住宅向けの需要が減少するなか、環境配慮型化粧シートの販売拡大により前年並みとなったためである。

以上より、セグメント売上高は前年同期比+2.4%の1301億円、セグメント利益は前年同期比▲21.0%の61億円となった。