5. 老後資金を確保する3つの方法
ここまで年金額をアップさせる方法をご紹介しましたが、できれば老後資金の確保も同時に行いましょう。
老後資金を貯めるコツは次の3つです。
5.1 ライフプランを作り計画的に準備する
年金だけでは不安と感じた場合、具体的に年金がどの程度不足するのか把握しておくことが重要です。
ゴールが無いと走れませんから、自分が思い描く老後生活に対して、具体的にいくら不足するのかを計算しておきましょう。
目標額が見えれば取るべき対策も見えてきます。まずはライフプランを作り、準備を進めましょう。
5.2 準備はなるべく早く始める
ライフプランの策定で目標が見えたとしても、準備の時間が無ければ取れる対策は限られてしまいます。
時間をかけて準備をすれば途中で修正も可能ですし、無理なくゴールを目指すことも可能になるでしょう。早い内からコツコツと準備や対策を行うことが成功のポイントです。
5.3 資産運用も視野に入れる
最後に具体的な準備方法についてですが、話題のNISAやiDeCoなど資産運用を視野にいれるのが良いでしょう。
低金利の日本では預貯金だけで準備をすることが難しくなっています。長生きの時代にはお金に働いてもらえる仕組みを取り入れるのもポイントです。
もちろん資産運用にはリスクはつきものなので、自分にあった方法をしっかりと探しましょう。
6. まとめにかえて
ここまで年金の支給額や老後資金を貯めるコツなどを紹介しました。
長生きの時代を生き抜く必要があるのでこれまで以上に老後への対策は重要でしょう。まずは、年金だけで生活が出来るのか、足りない場合はいくら必要なのか知ることが先決です。
また、時間は長い方が圧倒的に有利です。なるべく早い内からしっかりと準備を行いお金には困らないよう備えていきましょう。
参考資料
徳原 龍裕
執筆者
ファイナンシャルアドバイザー/ファイナンシャルプランナー/MDRT日本会会員
立命館アジア太平洋大学卒業後、自動車や通信業界にて営業職に従事。その後、ジブラルタ生命保険、株式会社ほけんのぜんぶに入社し、生命保険販売業務に携わる。生活全般に関わるお金の相談に対応が可能で、特に教育費・老後資金の準備、相続の相談などを得意とする。現在は個人向け資産運用のサポート業務をおこなう。表彰歴多数。2020年、2021年度MDRT日本会会員。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)