路線図アートで映画へのリスペクトを表現
大森さんに今回なぜ「君たちはどう生きるか」の路線図アートを制作したのかお伺いしたところ、
「『君たちはどう生きるか』を初日に観に行き、『何も語らずにはいられない』という気持ちになったため、唯一のビジュアルの『アオサギ』をネタにした何かを表現しようと考えました。これなら映画のネタバレにはならないし、なりようがない。けれども映画のリスペクトは表せる、と思いました」と話してくれました。
また、ジブリが発行している雑誌「熱風」については、20年間1ページも漏らさず読み続けるほどの愛読者で、元々こちらを総合インデックス風の路線図にしたいという構想があったのだそう。
そんな時に、「君たちはどう生きるか」を初日に鑑賞し、ネタバレ感想もはばかられる状況であったことから、路線図アートでリスペクトを表したそうです。
細部までこだわって作られた路線図アート
ジブリの作品名が散りばめられたり、本物のアオサギが映り込むなど、見どころが多い路線図アート。
制作時にこだわった点や大変だった点を伺うと、「まずは路線図に見えるように、ということでアオサギのイラストが上手く路線に落とし込めるだろうかにまず腐心しました。今回は色も重要なので、一般の路線図にあるフルカラーではなく、オリジナルイラストの青や黄色、グレイに色を押さえながら構成しました。また、本当に駅にあるような路線図に見せるために、天井への写り込みを入れました」と教えてくれました。
大森さんは、今後も自分の好きな世界や分野を少しずつ作品化していく予定とのこと。また、「寅さん路線図のように『路線図アート』が実際の駅に展示される事例が広がっていけば楽しい」と考えているそうです。
いかがでしたでしょうか。今回はネットで話題になっている「『君たちはどう生きるか』の路線図アート」についてご紹介しました。
大森さんはこの作品の他にも、様々な路線図アートを制作していますので、興味がある方はぜひチェックしてみてくださいね。
参考資料
成瀬 亜希子