2. 70歳代の老後の生活費はゆとりがあるのか
老後の収入の大半を占める年金収入。ここで年金についての考え方について、70歳代の回答を見てみると、
- 年金でさほど不自由なく暮らせる:8.7%
- ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる:57.1%
- 日常生活程度もまかなうのが難しい:32.7%
という結果が出ています。
老後の生活にゆとりをもたせようと思うと、年金収入だけでは不十分ですが、ここで少しずつ切り崩せる貯蓄があると、ゆとりをもたせることができるといえます。
3. なぜ70歳代の老後生活にゆとりがないのか
私たちはたらく世代がここで注目したいのが、70歳代が年金ではゆとりがないと回答した理由です。
- 年金が支給される金額が切り下げられるとみているから
- 高齢者への医療費用と介護費用の個人負担が増えるとみているから
- 物価上昇等により費用が増えていくとみているから
ここに挙げられた理由は、そのまま今のはたらく世代の老後生活への不安要素といえるかもしれません。
今の70歳代の二人に一人以上は、ゆとりはないが日常生活程度はまかなえているようですが、今のはたらく世代が定年を迎え老後生活に入る頃、上記3つの懸念はどれくらいの確率で現実化しているでしょうか。
実際に定年を迎えてみないとわかりませんが、それを考えるだけで、今はたらく世代の人は、今70歳代を迎えている人以上に老後のための貯蓄が必要であると考えた方がいいでしょう。