3.3 注意点③：男女間の差が大きい

男女差も見ておきましょう。

出所：厚生労働省「令和3年度厚生年金・国民年金事業の概況」

  • 男性月額平均：16万3380円
  • 女性月額平均：10万4686円

グラフを見ると一目瞭然。棒グラフが大きく横に伸びている「ボリュームゾーン」の位置が、男性と女性で全く異なりますね。

男女の平均月額で比較すると約6万円もの差が生じています。女性は、出産や育児を機に仕事をセーブする方がいることが影響していると考えられます。

女性が働きやすい環境や、男女問わず子育てと仕事を両立しやすい制度が整えば、男女差は縮まっていくでしょう。

4. ねんきん定期便・ねんきんネットで自分の年金額をチェックしよう

将来受け取ることができる年金額は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認しましょう。

国民年金や厚生年金への加入状況も確認できます。

自分自身の受給額を把握することが、老後生活をイメージする第一歩になります。

5. まとめにかえて

老後の生活費を考えた際に、年金だけでは心細いのは間違いないと思われます。

また、年金受給額の減少や物価上昇などを踏まえると、準備する金額は多いに越したことはありません。

今のうちから、自助努力で老後のためにしっかりと準備をしておく必要があります。

つみたてNISAやiDeCoといった国が推奨する資産運用を活用するのもよし、投資信託や個人年金など、証券会社や保険会社が用意している金融商品を活用するのもよしです。

自分に合った「資産運用」にぜひ取り組んでみてはいかがでしょうか。

まずは第一歩を踏み出すことが重要です。

参考資料

荻野 樹