2024年から新NISAが始まりますが、現在つみたてNISAで運用している人はどのような手続きが必要となるのでしょうか。

新NISAもあと約4カ月となり、手続きについて不安を抱えるかたもいるでしょう。

本記事では、新NISAへの移行で手続きが必要となるケースや、保有商品はどうすればよいかなど、新NISAへの移行について解説します。

新NISAの「つみたて投資枠」で運用する際の注意点も解説するので、2024年に向けて運用を検討しておきましょう。

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【つみたてNISAから新NISAへの移行】手続きは不要。口座は自動で設定される

新NISAの口座は、現在つみたてNISAの口座を保有している金融機関で自動的に開設されます。

そのまま同じ金融機関で新NISAを始める場合は、特に手続きを行う必要はありません。

ただし、金融機関を変更したい場合は別途手続きが必要となります。現在利用している金融機関から「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を受け取り、新たに口座を開設する金融機関に提出しましょう※。

制度上の受付期限は9月末ですが、金融機関の手続き上、9月中旬ころまでに手続きを行いましょう。

では、つみたてNISAで保有する商品はどうなるのでしょうか。

つみたてNISAから新NISAにロールオーバーできない

つみたてNISAで保有する商品を、新NISAに移管(ロールオーバー)することはできません。

ただし、つみたてNISAで購入した商品は、最長20年間非課税で保有し続けることができます。たとえば、2023年に購入した商品は2042年末まで非課税で保有できます。

つみたてNISAと新NISAは別枠となる

つみたてNISAで保有していた商品と同じものを、新NISAでも積み立てたいといったケースもあるでしょう。

ただし、つみたてNISAは新NISAの外枠となり、同じ商品を積み立てたとしても別々に管理されます。

「保有商品一覧」などから確認できるので、大きな不都合はないかもしれませんが、あくまでも別勘定となることを頭に入れておきましょう。