季節の変わり目は体調を崩しやすいという方も少なくないでしょう。
筆者は昔から健康だけが取り柄ですが、年齢を重ねるに連れて体調管理も一筋縄ではいかないなと感じている近頃です。
サプリを取り入れるようになったのも今年からですが、皆さんは年齢の経過とともに変化を感じる部分はありますか?
仕事がらさまざまな年代の方とお話する機会が多いのですが、人によってライフスタイルの違いが見られるのも興味深く、面白いものです。
さて、現役世代の方は毎月もらうお給料をもっと上げたい!と思ったら昇進を目指して成績を出したり、資格を取ったり、もしくはキャリアアップのため転職という選択肢もあるかもしれません。
しかしリタイア後となるとどうでしょう。多くの方の収入のベースは国の公的年金となります。年金額をアップしたい!と願っても難しいですよね。
今回は今のシニア世代の年金受給額について眺めていきましょう。
1. 日本の年金制度は2階建て
まずはじめに、日本の年金制度を簡単に確認していきます。
日本の年金制度は、1階建て部分の「国民年金」と2階建て部分の「厚生年金」の2つに分かれてます。このため「2階建て構造」とも呼ばれています。
国民年金(基礎年金)は、日本国内に住むすべての20歳から60歳の人を加入対象としています。
年金保険料は定額制(※1)をとっており、20歳から60歳の40年間すべて保険料を納付すれば「満額」(※2)が受け取れます。納付期間が足りない場合はその割合を満額から差し引く計算方式をとっています。
一方、厚生年金は国民年金に上乗せする形で報酬比例の年金を支給する制度です。そのため、勤務先にそもそも厚生年金の制度があるのか、どれだけの期間勤務しているか、毎月の報酬月額はいくらか、などが受給額に大きく響くしくみとなっています。
※2023年度の月額
※1:国民年金保険料:1万6590円
※2:国民年金の満額:6万6250円
では、次に年金受給額を1歳刻みで確認してみましょう。
2.【老齢年金】受給額を1歳刻みで確認
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、60歳から90歳以上までの年金受給額の月額平均を1歳刻みで見ていきます。
2.1【国民年金】平均年金月額
- 60歳:3万8945円
- 61歳:4万150円
- 62歳:4万1904円
- 63歳:4万3316円
- 64歳:4万3842円
- 65歳:5万8078円
- 66歳:5万8016円
- 67歳:5万7810円
- 68歳:5万7629円
- 69歳:5万7308円
- 70歳:5万7405円
- 71歳:5万7276円
- 72歳:5万7131円
- 73歳:5万7040円
- 74歳:5万6846円
- 75歳:5万6643円
- 76歳:5万6204円
- 77歳:5万6169円
- 78歳:5万5844円
- 79歳:5万5609円
- 80歳:5万5483円
- 81歳:5万7204円
- 82歳:5万6981円
- 83歳:5万6815円
- 84歳:5万6828円
- 85歳:5万6404円
- 86歳:5万6258円
- 87歳:5万5994円
- 88歳:5万5560円
- 89歳:5万5043円
- 90歳以上:5万1382円
国民年金の全体平均は5万6368円です。繰上げ支給となる60歳~64歳を除くと、受給額に大きな差は見られません。
65歳以降、仮に収入源がこの5万円と考えると、これだけで生活していくのは現実的に難しいでしょう。
国民年金のみ、1階建て部分の受給となる方はなにか上乗せできる準備をする必要がありそうです。