そろそろ冬の足音が聞こえてくる季節です。クルマの「冬の備え」、皆さんは毎年どのようにしておられますか? それほど雪も降らない地方に住んでいるし特に何もしない、という人もいるかもしれませんが、周りの人はどうしているのでしょうか。
「クルマを冬仕様にしていなくてヒヤリとした経験」は意外と多い!?
スタッドレスタイヤに替えるなど、クルマの冬用装備をしておらず困った経験がないかと聞いてみると「命にかかわることだしそんな経験はない」という人がいる一方、やはりヒヤリとした経験を持つ人もいるようです。
都心近くに住む人からは「ノーマルタイヤで京都北部を旅行中に突然の大雪。下り坂にさしかかってしまい、シフトをローにしてブレーキを踏んでも止まらず、最後は路肩の雪が少し盛り上がってる場所に乗り上げて何とか止まった」、「晴れた日に群馬に行った際、快調に車を走らせていたら、雪もないのに突然スリップ!放射冷却現象で路面が完全に凍っていた」など、「想定していなかった事態」であわや大惨事という経験をしたという声が聞かれました。
また、降雪地域に居住経験のある人からも「根雪になる時期、ガソリンスタンドでのタイヤ交換が混んでいたので明日にしようと帰宅したら次の日に大雪。通勤が命がけになった」「面倒でワイパーを冬用に替えずにいたら大雪の日にフロントガラスの氷雪を払いきれず、視界が悪くなり危なかった」など「わかってはいたけれど対応が遅れた」という体験談がありました。
アンケート結果:冬に備えたクルマの装備、何をする?
では、冬に備えたクルマの装備に関して、パーク24が11月9日に発表した「クルマと冬の装備」に関するアンケート結果も見てみましょう。これは、同社のドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象にインターネットを使って実施したものです(有効回答者数:7,405人)。
まず「冬に備え、クルマに何らかの装備をする」と回答した人は80%にも上りました。実施する装備としては「スタッドレスタイヤに履き替える」が52.9%で最多、次いで「チェーンを用意する」が21.6%、「スコップや毛布をクルマに装備する」が11.8%で続いたということです。
また「スタッドレスタイヤ」と「チェーン」を併用する人や、アンケートであげられた選択肢すべてを装備するという回答もあったそうです。
ちなみに、クルマの運転頻度別に装備状況をみると、毎日運転する人は複数の備えをする割合が高く、運転頻度が減少するにつれて、装備が少なくなる傾向が見られたといいます。
タイヤへの装備についても毎日運転する人は「スタッドレスタイヤに履き替える」人が「チェーンを用意する」人に比べて10.8ポイント高いのに対して、それ以外では「チェーンを用意する」割合の方が高くなり、運転頻度による違いもみられました。
なぜクルマを冬装備にするのか?
では、なぜ冬の装備をするのかと尋ねると、理由として「万が一の備え」が63.3%でトップとなりました。通常なら降雪のない地域でも寒波の影響などで路面が凍結したり、雪が降ることはありますから、そうした不測の事態に備えるためということでしょう。
次いで「降雪エリアに住んでいるから」13%、「ウィンタースポーツのため」が7.3%の順で続きました。これは、住んでいる地域や出かける地域に雪が降る前提での備えといえますね。
一方、冬の装備をしない理由を尋ねると「降雪の少ないエリアに住んでいるから」や、「降雪や路面凍結の際は運転を控えるから」といった回答があったということです。
冬場のクルマに関して皆が「困っていること」とは?
冬は運転中に車内が温まってくるとガラスが曇ってきたりして困ることがありますね。そうした冬場のクルマに関する困りごとを尋ねたところ「フロントガラスの霜」が53.0%でトップとなり、次いで「運転中のガラスの曇り」が39.4%、「雪道・アイスバーンでのスリップ」32.6%と続きました。
ちなみに「雪道・アイスバーンでのスリップ」を経験した人のうち、66%は「スタッドレスタイヤに履き替える」、20%は「チェーンを用意する」と回答。自らの経験から備えをしっかりしよう、という人が多いようです。
まとめ
いかがでしたか? 降雪や路面凍結は冬の事故の大きな原因になります。その対策として、スタッドレスタイヤへの履き替えや装備品などの事前準備などをしている人が多いことがわかりました。
もちろん、こうした装備だけでなく、無理なハンドル操作やスピードの出しすぎに注意するなど、安全運転を心がけることも大切ですね。皆さんは何か準備をしておられますか?
出所:パーク24プレスリリース「冬に向けたクルマの装備を8割以上が実施!」(2017年11月9日発表)
LIMO編集部