今から取り組める資産運用とは?

若いうちから資産運用に取り組むことは豊かな資産を築くことだけでなく、老後の楽しみづくりにもつながります。

では、初めて資産運用に取り組む人はどのような運用方法を検討すればよいのでしょうか。

ここでは、3つの運用方法を紹介します。

1. NISA

NISAとは、株式や投資信託の運用で得た利益が非課税となる制度です。

2024年からは「新しいNISA」として大きく制度改正されることが決まっており、非課税枠の拡大や制度の恒久化が行われます。

生涯非課税で投資することができるため、老後の資産運用にもピッタリの制度です。

金融機関によっては少額から投資を始めることもできますので、まずはできる範囲から資産運用を始めてみるとよいでしょう。

2. iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoとは、拠出した金額を自ら運用し、その運用成果を将来の年金として受け取る制度です。

拠出した資金は60歳以降に一括で受け取ることもできるため、「老後資産を作りたい」、「公的年金だけでは不安」という人はiDeCoの活用を検討してみましょう。

また、iDeCoは掛金を全額所得控除できる点も大きな魅力です。

所得控除によって現在納めている所得税や住民税の負担を軽減できますので、資産運用をしながら税制優遇を受けられるメリットがあります。

3. 外貨預金

外貨預金とは、米ドルや豪ドル、ユーロなどの外貨建てで預け入れを行う預金です。

昨今の円安進行によって、「資産が日本円だけでは不安」と感じた人も多いのではないでしょうか。

円安の影響を和らげるためには、保有する通貨を分散することが有効です。

外貨預金では、預け入れた先の通貨の金利が適用されるため、通貨によっては日本円より高い金利を得られることも魅力のひとつです。

積立型で預入できるものもありますので、毎月コツコツ外貨建ての資産を作っていくのもよいでしょう。

余裕ある老後への備えは若いうちから

老後生活で十分な資産を持ちながら資産運用を楽しむためには、若いうちからコツコツと資産形成をしておくことが大切です。

NISAやiDeCo、外貨預金など少額から始められるものも多くあるため、まずは無理のない金額から資産運用に取り組むことも検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

椿 慧理