「もともと企画畑が長く、スキルを伸ばそうと企業派遣での大学院受験を希望していました。ところが『若いうちに現場に出ないと将来役に立たなくなるから』という理由で応募を認めてもらえなかったんです。なのに結局のところ異動先はまた管理部門。キャリアとは何の関係もないじゃないか、と思いましたね」

それ以前にも玉突き人事を経験していたというC氏はこれを機に「つくづく会社の都合に振り回されるのが嫌になった」といいます。30歳を機に退職し、現在はベンチャー企業に勤めています。

「自分がやるしかないプレッシャーで身震いする日もありますが、やりがいはありますね。でも、なんだかんだ言ってアットホームで雰囲気はよかったですし、対人コミュニケーションの基本や仕事との向き合い方を教えてくれたのは、やはり新卒で入社した会社の先輩や同僚だと思っているんです。その点は本当に感謝していますよ」

まとめにかえて

いかがでしたでしょうか。3年で退職というと「職場に合わない」など後ろ向きな理由の人が多いように思われがちですが、前向きな理由で辞める人も思いのほか多そうです。中には「3年もいればもう十分」という人もいますが、皆さんはいかが思われますか。

LIMO編集部