コマツ(6301)の株「1年前に買った人」はトータルでいくら儲かったのか【株主優待・配当金・株価】(2023年7月)
株式投資の企業別年間リターン解説シリーズ
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みなさんが株式を買うときに「気になるポイント」はどこでしょうか。
「その会社の商品を愛用しているから」「経営哲学に好感が持てるから」など、株式を買う理由は人それぞれとは思いますが、多くの人が気になるのは、やはり「リターン」ではないでしょうか。
株主優待や配当はリターンを実感しやすいかもしれませんね。しかし、世の中の動きや企業の業績を受けて株価は動き、リターンに影響を与える大切な要素となります。
株式投資を行うならば「株価の値上がり・値下がり」は丁寧にチェックをしておきたいものです。
今回はコマツについて、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を計算します。
※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
コマツ(6301)の配当金のリターンはいくらか
コマツの株式を1年前に買い、保有し続けた場合に受け取れる配当は、「2023年3月期の中間配当」と「2023年3月期期末配当」の計2回。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年7月28日
- 株式の取得価格:3014円(取得日の終値)
- 2023年3月期・中間配当:64円
- 2023年3月期・期末配当:75円
- 100株ベースの配当金のリターン:1万3900円
次に、株主優待のリターンについても見ていきます。
コマツの株主優待のリターンはいくらか
コマツは決算期(2023年3月期)現在、300株以上を3年以上保有している株主に向けて、非売品のオリジナルミニチュアを感謝品として贈呈しています。
よって、優待のリターンは0円とします。
コマツの株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2022年7月28日
- 株式の取得価格:3014円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2023年7月28日
- 1年後の株価の終値:3954円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:+9万4000円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:+1万3900円
- 株主優待のリターン:0円
- 株価変動によるリターン:+9万4000円
- トータル・リターン(金額ベース):+10万7900円
- トータル・リターン(%ベース):+35.8%
トータル・リターンは金額ベースで+10万7900円でした。
まとめにかえて
コマツの株式の年間リターンは+35.8%でした。
配当金・優待・株価、各要素を俯瞰すると、どのような影響を受けて株式投資のリターンが決まるのかが見えてくるでしょう。
企業の業績などに関するニュースにアンテナを張ることで、株価の動きとの関連性が見えてくるかもしれません。
消費者目線で株主優待を楽しむ個人投資家のみなさんも、株価水準にはしっかりと目を向けておきたいものです。
今回ご覧いただいた記事をきっかけに、「株デビューしてみようかな!」と関心を持たれた方は、ぜひネット証券各社のホームページを参考に証券口座開設の開設を検討してみてくださいね。
ライフスタイルに合う証券口座は人それぞれ。まずは情報収集からスタートしてみましょう。
参考資料
MeChoice編集部
執筆者
MeChoice編集部は、くらしとお金の課題解決サービス「MeChoice(ミーチョイス)」のコンテンツ企画、制作および編集を行っています。MeChoiceは、くらしとお金に関する課題を分かりやすく解説し、問題解決のサポートをいたします。MeChoiceは株式会社モニクルリサーチが運営しています。
MeChoice編集部の構成メンバーは2023年4月時点では4名で構成しています。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)である泉田良輔がコンテンツマネージャー統括責任者(Director of Contents Manager)として当編集部を統括し、その他にはメディア事業部メディアグロース企画推進室アシスタントマネージャーとして業界紙出身編集者(LIMO編集部経験者)、またMeChoice編集者としてSEOメディア運営経験者(LIMO編集部経験者)、ゲーム会社勤務経験者などが参画しています。
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監修者
1991年生まれ。新潟県新潟市出身。2022年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォーム(現:株式会社モニクルリサーチ)に入社し、現在はコンテンツ編成本部マネージャー。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」を中心に、多くの読者の方に幅広いコンテンツを届けるための戦略立案に従事している。
それ以前は、LIMO編集部にてアシスタント・コンテンツマネージャー(ACM)として従事。第一報として報道されるニュースを深堀りし、読者の方が企業財務や金融に対する知的好奇心を満たしたり、客観的データや事実に基づく判断を身に付けられたりできる内容の記事を積極的に発信していた。
入社以前は、株式会社フィスコにて客員アナリストとして約20社を担当し、アナリストレポートを多数執筆。また、営業担当として、IRツール(アナリストレポート、統合報告書、ESGレポートなど)やバーチャル株主総会サービス、株主優待電子化サービスなどもセールス。加えて、財務アドバイザーとしてM&Aや資金調達を提案したほか、上場企業向けにIR全般にわたるコンサルティングも提供。財務アドバイザリーファームからの業務委託で、数千万~数十億円規模の資金調達支援も多数経験。
株式会社第四銀行(現:株式会社第四北越銀行)、オリックス株式会社でも勤務し、中小・中堅企業向け融資を中心に幅広い金融サービスを営業した。株式会社DZHフィナンシャルリサーチでは、日本株アナリストとして上場企業の決算やM&A、資金調達などのニュースと、それを受けた株価の値動きに関する情報・分析を配信。IPOする企業の事業・財務を分析し、初値の予想などに関するレポートを執筆。ロンドン証券取引所傘下のリフィニティブ向けに、週間・月間レポートで、日本株パートを執筆。経済情報番組「日経CNBC」にて毎月電話出演し、相場や株価の状況も解説していた。
最終更新日:2024/09/04