「競合企業に転職するのは仕方がないとしても、社外秘の情報を持ち出してしまうケースです」

このコンプライアンスが厳しい時代に、果たしてそのようなことがあるのでしょうか。

A氏はこう言います。

「私が他の金融機関に転職したいと考え面接をしていると、採用責任者が社外秘であるはずの資料を提出せよというのです。私は当時在籍していた会社が嫌になって他の会社の面接を受けていたのですが、ルールはルールです。もちろんきっぱり断りました」

「しかし、驚くことに『お前の会社の他の応募者はみんなすぐに出すが、なぜおまえは出せないのか』と言われたのです。やましいことがあるのかと。勘弁してくれ、社内ルールを破れと言っているのはそっちの方だと言い返しました。そんな会社に入社してもいいことはないと思い、その話は取りやめにしました。世界的に有名な金融機関の話ですが」。

A氏は語気を強めて言います。

「社内ルールを守れないで去っていく人も、もちろんバッドリーバーです」

採用担当者がさっと冷める瞬間

では、バッドリーバーではないにしても、採用担当者に良く思われないケースはあるのでしょうか。

大手電機メーカーで採用の現場にいるB氏は次のように言います。