生活費と同じく重要な問題「終の棲家」

生活費と同じように問題になっているのが「終の棲家」です。

株式会社R65は「高齢者の住宅難民問題」に関する実態調査を行いました(2023年7月3日公表)。

その結果、高齢者の4人に1人以上が、年齢を理由とした賃貸住宅への入居拒否を経験されています。

今回ポイントとなっているのは、入居を断られた理由に「収入」による影響がなかった点にあります。

収入別の「年齢を理由に賃貸住宅への入居を断られた経験のある高齢者」は「年収200万円未満」の方が27.7%「年収200万円以上」が26.4%でした。

以上から、老後の資産を確保しておく必要も重要ですが、生活をおくる住宅の確保も同じくらい重要な問題といえます。

老後の問題は「資金確保」生活をおくるための住居も重要な問題

老後の問題に備えるために、年金以外の資金を確保する必要があります。

公的年金だけで生活するのは難しく、足元の生活では物価高やエネルギー価格の高騰が続いた場合、老後は一層シビアになるでしょう。

65歳のリタイア前に資産をどう運用し、支出をいくら減らせばよいか、事前に計画を立てるのが重要です。

また、老後のライフプランニングと同じく住環境のコーディネートも対策する必要があります。

住宅の購入を検討するか、老後は親元の実家に帰省するかといった、先々も見据えて計画を立てましょう。

参考資料

川辺 拓也