植物の生育には太陽の光が欠かせません。

ただ、近年の夏は直射日光が強く、日当たりのよさがネックになって植物が弱ってしまうことも。

今回は日当たりが良過ぎる庭で、植物を暑さから守るコツを紹介します。耐暑性に優れたオススメ品種も見ていきましょう。

日当たりが良過ぎる庭での暑さ対策5つ

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〈対策その1〉日陰をつくる

庭に大きな樹木があると夏の日よけ対策になりますが、夏になってから木を植えても間に合いません。そこで人工的に日陰を作ってあげることが必要です。

よしずや遮光ネットを使って光を遮ったり、トレリスなどを立てたりして日差しから守ってあげましょう。鉢植えはお互いに日陰をつくるように、寄せて置くのも効果的です。

〈対策その2〉マルチングをする

マルチングとは株元に腐葉土やマルチバークなどを敷き詰めて地面をおおうことです。マルチングをすることで直射日光による地温の上昇を防ぎ、高温から根を守ります。

ある程度の湿度も保たれるので水の蒸発を防ぐ効果も。強い雨による泥ハネも抑えられます。

〈対策その3〉切り戻しや剪定をする

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夏の高温多湿で植物が蒸れてしまわないように、風の通り道をつくってあげましょう。枝や葉が混み合っていると風通しが悪くなるので、短く切り戻ししてスッキリ整えるのがオススメ。

株元で茂り過ぎている葉は取り除き、枝がたくさん伸びているものは空間ができるように剪定するとよいでしょう。

〈対策その4〉二重鉢にする

鉢植えは日陰に避難できますが、日陰がまったくないほど日当たりが良過ぎたり、重くて移動できなかったりということも。その場合は夏の間だけ鉢を二重鉢にするのがオススメです。

6号鉢に植えている場合は8号鉢に入れるというように、ふたまわりほど大きめの鉢を重ね合わせるとよいでしょう。鉢の周囲が日陰になり、空間もできるので熱を遮断できます。

〈対策その5〉鉢台を敷く

コンクリートの床は輻射熱で表面が高温になるので、鉢を直に置かないようにしましょう。鉢の下に鉢台やレンガを敷くと、鉢底に空間ができて風通しがよくなります。

与えた水が鉢底に溜まらず流れ出ていくので、蒸れ防止にも効果的。植物に被害を与える害虫が鉢の下に住みつくこともなくなります。