特別養護老人ホームに向いている人・いない人
特養入所に向いている人・向いていない人の特徴は、以下の通りです。
特養に向いている人
- 要介護度が高い人
- 所得が低い人
- 待機期間が長くても問題ない人
特別養護老人ホームは、常時介護が必要で、自宅での生活が難しくなった場合に入所できる介護施設です。
申し込みができるのは、原則、要介護3以上の方に限定されています。(要介護1・2は特例で入所できる場合がある)そのため、入所に向いているのは、寝たきりや重度の認知症などで、要介護度の高い方です。
また、特養は公的施設であるため、所得に応じて費用を軽減する制度が用意されています。入居一時金も必要ないため、所得が低い方でも安心して入所可能です。
このように安価な費用で利用できる特養ですが、人気が高く、待機者が多数いる施設も少なくありません。
また、入所は申し込み順ではなく、要介護度の高い人や自宅での生活が困難な人が優先されます。そのため、入所までの待機期間が長くなっても問題ないという方が、申し込むと良いでしょう。
特養に向いていない人
- 介護度の低い人
- すぐに入居したい人
- 医療依存度の高い人
前述したように、特養は介護度が高い人を受け入れる施設のため、介護度が低めで、自力での生活が可能な要支援と要介護1・2の方は原則として、入所できません。
また、一般的に待機期間が長いため、すぐに入居したい人にも不向きです。ただし、緊急性の高い人は、早く入所できる場合があります。
さらに、医療依存度の高い人は、特養入所の条件を満たしていても、入所できない可能性があります。
多くの特養では、看護師の配置は昼間の時間帯のみで、夜間は不在となります。また、生活施設であるため、対応できる医療的ケアの範囲も限定されます。
十分な医療的ケアの提供ができないため、医療依存度の高い方の入所は向いていません。医療的ケアが充実している別の施設を探しましょう。