いよいよ夏本番。

行動制限のない開放感のある夏休みがやってきますね。

コロナ禍前との違いといえば、「物価」ではないでしょうか。

約30年もの間、ずっと横ばいだった物価がついに動き出したかと思えば、そのスピードは異常で多くの家計を圧迫しています。

われわれ現役世代は給与アップの期待もありますが、老後の年金は…と心配になってしまいます。

そこで今回は、今のシニア世代の「年金・生活費・貯蓄」事情について、「おひとりさま(単身世帯)」にフォーカスして見ていきたいと思います。

1. 【おひとりさま】老後の年金収入(老齢年金)はいくら?

まずは、現在のシニア世代が受け取っている年金額を確認しておきましょう。

厚生労働省年金局が公表した「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、いまの老齢年金世代が受け取る年金額をグラフで見ていきます。

1.1 国民年金の平均月額・年額

出所:厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 男性:月額5万9013円・年額70万8156円
  • 女性:月額5万4346円・年額65万2152円

全体:月額5万6368円・年額67万6416円

いまのシニア世代の国民年金の受給額は男女ともに5万円台です。

ちなみに、国民年金保険料を全期間(480月)納付した場合に受け取れる「満額」は、2023年4月からの新規裁定者(67歳以下)で月額6万6250円。年額にすると79万5000円です。

国民年金は、主に自営業者が対象となります。現役時代からコツコツと老後資産を作り上げておかなければ、長い老後を過ごすのは難しいといえるでしょう。