2023年7月19日にJNTO(日本政府観光局)がリリースした訪日外客数の推計値によると、6月時点で訪日客は200万人を突破、上半期で1000万人を超えたそうです。

一方、出国日本人数も増加。前年比の3倍を超えています。行動制限のない夏休みにかけて、さらに増えていくでしょう。

しかし、いまの日本は総じて「円安」。数年前の感覚で日本より物価の安い国を訪れると、驚いてしまうかもしれません。

美しい景色を見るにも、異国の文化に触れるにも、「お金」はあるにこしたことがありませんね。

今回は、老後までラストスパートをかけたい50歳代の貯蓄事情をのぞいていきます。セカンドライフに向けて資産を増やすための方法も3つご紹介します。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

【50歳代】貯蓄額(平均値・中央値)

さっそく、50歳代の貯蓄額を平均値と中央値で確認しましょう。

【図表1】

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」をもとにLIMO編集部作成

【50歳代】:平均値1253万円・中央値350万円

  • 金融資産非保有:24.4%
  • 100万円未満:9.3%
  • 100万円~200万円未満:5.8%
  • 200万円~300万円未満:4.2%
  • 300万円~400万円未満:5.1%
  • 400万円~500万円未満:3.2%
  • 500万円~700万円未満:5.0%
  • 700万円~1000万円未満:5.7%
  • 1000万円~1500万円未満:8.8%
  • 1500万円~2000万円未満:6.0%
  • 2000万円~3000万円未満:7.2%
  • 3000万円以上:10.8%
  • 無回答:4.6%

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」によると、50歳代二人以上世帯の貯蓄額は、平均値1253万円、中央値350万円です。

平均値は一部の大きな(小さな)数値に引っ張られてしまいます。今回は50歳代の貯蓄事情を細かく把握しておきたいので、中央値を参考にしておきましょう。

中央値は350万円ですが【図表1】のとおり、貯蓄ゼロ世帯は24.4%、3000万円以上は10.8%と「貯蓄格差」が見てとれます。

人生の三大資金「教育資金・住宅資金・老後資金」のうち、教育資金と住宅資金の両方にエネルギーを注ぐことになる40歳代。そしてその終わりが見えてくるのが50歳代となるでしょう。

これから「老後資金」に目を向けるという世帯が多いかもしれないですね。