帝国データバンク「今年の食品値上げ、3万品目突破」によれば、 2023年の値上げ品目数は、7月12日までの判明ベースで累計3万品目を突破したとのことです。

「人生100年時代」という言葉が話題となりましたが、昨今の物価上昇もあって長生きした際のリスクも出てきました。8月は年金支給月で楽しみにしている方がいる一方で、年金の今後に不安を抱えるかたもいるでしょう。

総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯の月の支出は「15万5495円」となっております。

そこで今回は、今のシニア世代で厚生年金を15万円以上もらっている「男性」に絞って確認していきます。

1. 公的年金の仕組み「厚生年金と国民年金」とは

まずは公的年金の仕組みについて確認していきます。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和5年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

1.1 国民年金(1階部分)

  • 加入対象:原則、日本に住む20歳から60歳未満の方
  • 保険料:一律(年度ごとに見直しが行われます)
  • 年金額:満額79万5000円(令和5年度の年額)✕調整率(未納期間がある場合は減額調整)

1.2 厚生年金(2階部分)

  • 加入対象:主に会社員、公務員など
  • 保険料:報酬比例制(毎月の報酬により決定)
  • 年金額:加入期間や納付保険料により決定(国民年金の上乗せとして支給)

公的年金は2階建てとなっており国民年金と厚生年金に分かれております。一般的に厚生年金は加入期間や納付保険料によって異なりますので、個人差が激しいといわれています。