いよいよ本格的な夏がやってきますね。これだけ暑いと、今年も我が家のエアコンはフル稼働でしょう。

電気代が上昇しているので、エアコンをつけることをためらう方も出てくるのではないでしょうか。

体調はお金に代えられませんので、しっかりエアコンを使ってほしいなと思います。

しかし、年金生活が始まればボーナスもなく収入が大きく増えることはありません。2023年度は、3年ぶりに年金額が引き上げとなりましたが、物価上昇には追いつかない仕組みになっているため実質的には目減りとなっています。

そんな状況では、エアコンだけでなく家計支出の全てにおいて節約を強いられてしまいますよね。

では、いまのシニア世代の方は、そもそも毎月どのくらい年金を受給しているのでしょうか。今回は、厚生労働省の資料より、老後に受け取る「老齢年金」の平均受給額について1歳刻みで細かく見ていきます。

1.「国民年金・厚生年金」日本の年金制度は「2階建て」

まずは年金のしくみを確認しましょう。日本の公的年金制度は「国民年金」と「厚生年金」の二つの年金制度で構成されており、「2階建て構造」などと呼ばれています。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和5年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

国民年金(基礎年金)は、原則、日本に住む20歳から60歳未満のすべての人を加入対象としています。

保険料は、年収や収入の有無に関係なく全員一律で、20歳から60歳までの40年間、すべて保険料を納付すれば「満額」を受給。納付期間が足りない場合は、その割合を満額から差し引く計算方式をとっています。

一方、厚生年金は国民年金に上乗せする形で報酬比例の年金を支給する制度です。

保険料は毎月の給与や賞与などの報酬に所定の適用率を乗じて算出し、会社と折半で負担します。老後に受給する年金は、加入期間と年収によって決定するため、個人差が大きくでる仕組みになっています。