夫婦世帯の平均貯蓄額はいくらか
お小遣い制にすることで、資産形成がよりしやすくなると解説しましたが、各年代の夫婦世帯において、どのくらい貯蓄をしているのでしょうか。
金融広報中央委員会による二人以上の世帯調査では、各年代の貯蓄額は【図表3】のようになりました。
平均値を見ると、貯蓄額が「多い」と感じた方もいるかもしれませんが、平均値は「全てのデータを足したあとにデータ数で割った値」となっており、極端に貯蓄額が多い人がいた場合、平均値が偏る傾向にあります。
一方で中央値は、対象となるデータを小さい順に並べ、中央にある値を指しており、一般的な貯蓄額の実態に近い数値となっています。
そのため、「お小遣い制を導入して貯蓄をしていきたい」という場合は、中央値の平均額を参考に、資産形成をしていけると良いでしょう。
お小遣い制を導入して「資産形成」を見える化してみては
本記事では、実際の調査結果をもとに「共働き世帯の家計実態」における、「夫婦のお小遣い」に注目して解説していきました。
約半数の共働き世帯が「お小遣い制」を導入しており、毎月のお小遣い額の平均は3万2682円という結果になりました。
お小遣い制を導入することで、入ってくるお金と出ていくお金が把握しやすくなることから、より資産形成がしやすくなります。
「なかなかお金が貯まらない」と悩んでいる方は、本記事を参考に、一度お小遣い制の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 労働政策研究・研修機構(JILPT)「専業主婦世帯と共働き世帯 1980年~2022年」
- R&C株式会社「共働き夫婦のお小遣いは夫婦平均で32,682円!夫婦別では夫34,503円、妻28,820円で差あり」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)」
- 総務省「2022(令和4)年家計調査」
太田 彩子