70歳代といえばセカンドライフにも慣れ、これから先、手元のお金をどうするか真剣に考えることも増える年齢です。

一方、40歳代は社会人として約20年が経ち、同時に老後まで約20年という折返し地点にいる年代です。

これまでの貯蓄ペースから老後までに貯められそうな金額がぼんやりと見えてくる年代でもありますが、一体どれくらいの差があるのでしょうか。

40歳代と70歳代の貯蓄額を徹底比較してみましょう。

1.【70歳代】資産を「遺族に残したい派」と「使い切りたい派」の割合は

コツコツ貯蓄を続け、老後にある程度まとまった資金ができたとき、子や孫へ残したいと考えるようになるのか?

はたまた自分のために使いたいと思う人が多いのか?気になったことはないでしょうか。

貯蓄額の徹底比較に行く前に、金融広報中央委員会が公表する「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」から、「遺産についての考え方」の回答をみてみましょう。

1.1◆「社会・公共のために役立てたい派」3.9%

  • 財産を当てにして働かなくなるといけないので、社会・公共の役に立つようにしたい・・・1.4%
  • 財産を残すこどもがいないので、社会・公共の役に立つようにしたい・・・2.5%

1.2◆「残したい派」45.2%

  • 老後の世話をしてくれるならば、こどもに財産を残してやりたい・・・12.1%
  • 家業をついでくれるならば、こどもに財産を残してやりたい・・・2.3%
  • 老後の世話をしてくれるか、家業を継ぐか等に関わらず、こどもに財産を残してやりたい・・・30.8%

1.3◆「財産を使い切りたい派」36.0%

  • 財産を残すこどもがいないうえ、自分たちの人生を楽しみたいので、財産を使い切りたい・・・10.9%
  • こどもはいるが、自分たちの人生を楽しみたいので、財産を使い切りたい・・・21.3%

1.4◆ その他:18.7%

無条件で資産を遺してあげたいと考える人と、自分たちの財産は自分たちで使い切りたいと考える人はともに全体の約3割という結果になりました。

いずれにしても自分が満足のいくお金の使い道になればそれが1番ですが、それもこれもまとまった資産があってのこと。
ここからは気になる貯蓄額を検証していきましょう。