2024年から、非課税で投資をすることができるNISA制度が新しくなります。新NISA制度を使って投資をすると、具体的にどのくらいお金が増える可能性があるのでしょうか。

夏のボーナスを受け取り、夏の長期休暇に向けて予定を立てる方が多いこの時期、ご家庭の貯蓄を振り返る方も多いと思います。長期休暇で時間のあるときには、来年からはじまる新NISAについてご検討されるといいでしょう。

今回は、年間の利回りや投資期間別に、毎月5万円を積立投資した場合のシミュレーション結果をご紹介します。

投資期間が長ければ、その分利益が増えていく「複利の効果」についてもチェックしていきましょう。

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新NISAの概要。主な変更点3つ

資産運用では、運用で儲かった利益に対して、約20%の税金がかかります。しかし、NISA制度を活用すると、この利益にかかる税金は非課税となります。

そして、NISA制度は、2024年から大きく制度が変わります。

新NISAは、現行のNISAに比べて、非課税で投資ができる金額が大幅にアップ、さらに非課税期間が無期限になるなど、投資家にとってより使いやすい制度になる予定です。2024年に備えて、新NISAの概要をチェックしておきましょう。

<新NISA制度の概要>

  • 1年間に投資ができる非課税枠は、360万円まで。(成長投資枠:240万円、つみたて投資枠:120万円)
  • 投資ができる上限金額は、1800万円まで(うち成長投資枠1200万円)
  • 非課税保有期間が無期限

【図表1】1/5

【図表1】

出所:金融庁「新しいNISA」
 

 

【新NISAシミュレーション】月5万円を積立投資「年利3%・5%・7%」の場合 

では、毎月5万円、年間60万円を30年間、積立投資した場合、どのくらいお金が増えるかチェックしていきます。月5万円は、新NISAの「つみたて投資枠」を使って投資をする試算です。

新NISAでは、非課税で保有できる期間は無期限となり、非課税保有限度額は1800万円となります。金融庁の資産運用シミュレーションのページを使って、年間の利率が3%、5%、7%と仮定したケースを見ていきましょう。

<年間利率3%のケース>

【図表2】2/5

【図表2】

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」をもとに筆者作成

  • 投資元本:1800万円
  • 運用収益:1113.7万円
  • 合計金額:2913.7万円

<年間利率5%のケース>

【図表3】3/5

【図表3】

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」をもとに筆者作成

  • 投資元本:1800万円
  • 運用収益:2361.3万円
  • 合計金額:4161.3 万円

<年間利率7%のケース>

【図表4】4/5

【図表4】

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」をもとに筆者作成

  • 投資元本:1800万円
  • 運用収益:4299.9万円
  • 合計金額:6099.9 万円

【図表2】~【図表4】をみてわかる通り、年間の運用利率が高い方が、合計金額が多くなります。

【図表4】では7%の場合、運用収益が約4300万円となり、合計は6000万円を超えました。

本来、一般口座で運用した場合、約4300万円のうち、20%にあたる860万円が税金としてとられてしまいますが、NISA制度は非課税なので、そのまま利益として受け取ることが可能です。

また、年率7%よりも利率が悪く、運用がうまく行かなかった場合でも、年率3%で運用収益約1114万円、合計約2914万円を達成することができます。

投資なのでリスクがあり、また「必ず儲かる」という保障はありませんが、長期的に投資を続ければ、お金が増える可能性はあります。

そして、運用を全くしていなかった場合、投資元本の1800万円からはほとんど増えないので、積立投資をコツコツすると、大きな運用効果を発揮する可能性があることが分かりますね。

【新NISAシミュレーション】月5万円・年利5%を積立投資「3年・15年・30年」の場合

次に、同じ月5万円を年間利率5%で積立投資した場合、運用期間が変化すると、どのくらい収益が変わってくるのかをチェックしていきましょう。先ほどと同じように、金融庁のシミュレーションを使うと、以下の通りとなります。

【図表5】3/5

【図表5】

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」をもとに筆者作成

<3年運用>

  • 投資元本:180万円
  • 運用収益:13.8万円
  • 合計金額:193.8 万円

<15年運用>

  • 投資元本:900万円
  • 運用収益:436.4万円
  • 合計金額:1336.4 万円

<30年運用>

  • 投資元本:1800万円
  • 運用収益:2361.3万円
  • 合計金額:4161.3 万円

グラフを見ると分かるように、運用期間が長ければ長いほど、運用収益部分の増え方(黄色い部分)が大きくなります。これは「複利の効果」と呼ばれているもので、積立投資の大きなメリットです。

毎月5万円投資したとすると、新NISAでは非課税保有限度額1800万円になるまで、30年間積立投資をすることになります。

投資元本1800万円の30年後の運用収益は約2361万円で、合計は4000万円を超えることもシミュレーションでは可能です。これだけあれば、老後の生活資金に充てることもできますね。

投資期間を確保するためにも、早めに積立投資にチャレンジするといいでしょう。

新NISAシミュレーションのまとめ

新NISAを活用して積立投資を行うと、どのくらいお金が増えるかイメージは湧いたでしょうか。

投資はリスクがある一方で、月5万円でも毎月着実に長期間投資を続けることで、お金を増やすことは可能です。

非課税で運用ができる新NISAを使って、資産運用を検討してみましょう。

参考資料

下中英恵FP事務所 下中 英恵