長引く低金利、止まらない物価上昇の現代、「資産運用」の必要性は年々高まってきています。

筆者は日頃から「資産運用」についてたくさんの相談をいただきますが、その多くは「何から始めていいかわからない」「そもそもどんな金融商品があるのか知らない」といった内容が圧倒的多数です。

今の時代、身近なところに情報は溢れています。インターネット、SNS、動画サイトなど、発信する側も自由な世の中ですが、その信ぴょう性はいかがでしょうか。すべての情報を鵜呑みにするのは少し危険かもしれません。

実際に、「少額から出来る」「ほったらかしOK」など、自由度の高さや手軽さから、つみたてNISAを始められた方は多いのではないでしょうか。

日本証券業協会が公表した「NISA及びジュニアNISA口座開設・利用状況調査結果(2023年3月31日現在)」によると、「一般NISA」と「つみたてNISA」の総口座数は年々増加。2023年3月末時点で1237万口座、2018年末の737万口座から5年弱で2倍近く増えています。

出所:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果(2023年3月31日現在)について」

この調査は全証券会社を対象としたものですので、銀行も含めた総口座数はさらに増えるでしょう。

2018年にスタートした「つみたてNISA」に注目すると、約5年で一般NISAの口座数を追い越す勢いです。

しかし口座開設はしたものの、その後どの銘柄を選んだら良いのかわからず、結局何もしていないという方も少なくないでしょう。

今回はつみたてNISAをこれからスタートしようと考えている人向けに、インデックス投資信託を選ぶ際のポイントを4つご紹介します。

1. つみたてNISAの対象商品

つみたてNISAの対象商品は、金融庁が定める一定基準をクリアしたものに限られています。

2023年7月7日現在、つみたてNISAの対象商品は全部で240本。そのうち202本をインデックス投資信託が占めています。

  • 指定インデックス投資信託:202本
  • 指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):30本
  • 上場株式投資信託(ETF):8本

つみたてNISAの非課税枠を利用して、資産を積み上げていくのに適しているとされる上記の対象商品。中でもそのほとんど占めるインデックス投資信託とはどういうものなのか、見ていきましょう。