3.「平均値」に惑わされない、自分のための老後資金の準備を
今回は50歳代・60歳代・70歳代のお金事情について詳しく見てきました。世代によって多少のバラツキはありますが、各世代において平均値と中央値では大きな開きがありましたね。
一般的に世間に出回る情報では、「平均値」を元に情報が発信されている事が非常に多いです。
その結果、「今はお金ないけど年齢を重ねれば自分も結構貯蓄できているだろう」と安心して将来の準備を真剣に考えずに後悔したという方も意外と多いものです。
平均値とは、必ずしも自分もその数値に当てはまるものではありません。将来、お金に困らないためにも、「自分が老後資金として必要な金額はいくらなのか?」を一度計算してみましょう。
そして、必要とする老後資金を貯めるには「どういう方法で準備をすればいいか」自分なりに考えてみてください。難しい場合はFPやIFAの力を借りて考えてみましょう。
日々、仕事に追われていると「何十年先の事なんて今考えられない」と老後資金の事は後回しになってしまいがちですが、時間が過ぎるのはあっという間です。
定年退職して過ごす30年40年という長い年月を「自分が楽しいと思える時間」を大切にしながら過ごしていくためにも、いまこのタイミングから将来に向けて準備を始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
鶴田 綾