企業の業績動向や社会情勢の変化などによって、株価が大きく変動することがあります。
株価の動向は株式投資のリターンに大きな影響を与えるため、注意を払う必要があるでしょう。
株式投資のリターンを考える際は、配当金や株主優待だけではなく、株価変動も含めてトータルで考えることが大切です。
今回はキリンホールディングス(2503)について、配当金や株主優待、株価もあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン」を確認します。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。
※株式分割の影響は全て遡及修正して株価を調整しています。
1. キリンホールディングス(2503)の配当金のリターンはいくらか
キリンホールディングスの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2022年12月期の期末配当と2023年12月期の中間配当」の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2022年7月11日
- 株式の取得価格:2224円(取得日の終値)
- 2022年12月期・期末配当:36.5円
- 2023年12月期・中間配当:34.5円(予想)
- 100株ベースの配当金のリターン:7100円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
2. キリンホールディングスの株主優待のリターンはいくらか
キリンホールディングスは決算期(12月31日)現在、100株以上保有する方に向けて「キリンビールギフト」や「キリンビバレッジ商品詰め合わせ」などを提供しています。
その他にも、「機能性表示食品」「キリンシティお食事券」などがあり、希望の商品を選ぶことができます。100株以上1000株未満を保有する株主には1000円相当の優待品が進呈されることから、1000円の経済価値と想定します。
そのため、優待のリターンは1000円です。