5.【老齢年金の平均値】国民年金・厚生年金「みんなの年金月額」

では、最後に、老後収入の柱となる公的年金の受給額事情を確認していきましょう。

5.1 国民年金「みんなの年金月額」

出所：厚生労働省「令和3年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 男女全体平均月額：5万6368円
  • 男性平均月額：5万9013円
  • 女性平均月額：5万4346円

5.2 厚生年金「みんなの年金月額」

出所：厚生労働省「令和3年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 男女全体平均月額：14万3965円
  • 男性平均月額：16万3380円
  • 女性平均月額：10万4686円

※国民年金部分を含む

国民年金の受給額は男女ともに5万円台と、あまり大きな差はありません。

厚生年金は現役時代の収入や加入期間が受給額を左右するため、男性の場合は、平均16万円台、女性の場合、平均10万円台と約6万円の男女差があります。

女性の場合、結婚や育児、介護などを機に専業主婦やパートになるなど働き方をセーブする方が多かったことが要因だと考えられます。近年は女性の社会進出が活発になっているので、男女差はどんどん縮まっていきそうですね。

ご自身のおおよその受給額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認することができます。ねんきんネットはいますぐにでもインターネット上で確認できます。ねんきん定期便は、年に1回誕生月に郵送されてくるので確認してみましょう。

6. お金に働いてもらう工夫を

ここまで、65歳以上のリタイア世帯のお金事情について見ていきました。

人によって、生活費や年金受給額などが違いますが、この記事を読んで老後生活について考えるきっかけにしていただけたら幸いです。

基本的に老後生活の収入源は「年金」ですが、老後生活を年金のみで過ごすことは困難です。

今のうちから、老後生活に向けて準備をしていくことで、お金について悩むことは減っていくのではないでしょうか。

参考資料

長井 祐人