7月は年金支給がないため、8月の支給を楽しみにされている方もいるでしょう。

お盆休みは旅行やレジャーにでかけたり、久しぶりに家族と会ったりなど、楽しいイベントがある一方で出費も増えますよね。

先日は東京ディズニーリゾートのパークチケットが10月から値上げされると公表されるなど、さまざまな場面での値上げも続いています。

特に年金生活の方は収入が限られて厳しいと思いますが、現代のシニアはどれくらいの年金を受給しているのでしょうか。厚生年金と国民年金平均受給額をみていきます。

1. 【日本の年金制度】 国民年金と厚生年金の仕組み

まずは年金制度をおさらいしましょう。

日本の年金は「国民年金(基礎年金)と厚生年金」の2階建てです。

出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和5年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

1.1 1階部分:国民年金

  • 日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入
  • 保険料は全員一律で、40年間欠かさず納めれば満額が受け取れる

1.2 2階部分:厚生年金

  • 会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
  • 加入期間や、収入に応じて(上限あり)将来の受給額が変わる

老後は自営業や専業主婦などは国民年金を、会社員や公務員などは厚生年金を受け取ります。

2. 【年金一覧表】70~80歳代の「厚生年金」1歳刻みの受給額

では、今のシニアの年金受給額について、厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に見ていきましょう。

出所:厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成